先週の男女ツアーは、男子が片山晋呉、女子がイ・チヒがそれぞれ優勝。両者に共通するのはグローブライドの「オノフ KURO」を使用している点。2017年3月の発売から半年、静かに評価が進むこのクラブを、改めて紹介しよう。

ボールにしっかりと力が伝わるような「力強さ」のあるドライバー

そもそもオノフKUROは、片山晋呉が自ら監修したということで話題となったクラブ。クラブにも人一倍のこだわりを見せる片山が監修したクラブ、果たしてどのようなものなのか。プロゴルファー・中村修に、打ち心地を聞いてみよう。まずはドライバーから。

「まずは構えた見た目から。アドレスしてみると、460CCのフルサイズでありながら、ソールがハイバック(後方が高い)形状になっているため、投影面積は大きくなく、コンパクトで引き締まった印象を受けます。ストレートフェースで、ボールにしっかりと力が伝わるような力強さがあります」(中村、以下同)

やさしく、安心感のある大型ヘッド

実際に打ってみると、「吹き上がらない程度の適正なスピン量で、高弾道で飛ばせるモデル」といった印象だという。

画像: ソール前方に配置されたパワートレンチ(溝)が飛距離アップに貢献するという

ソール前方に配置されたパワートレンチ(溝)が飛距離アップに貢献するという

「つかまり過ぎずにストレートな高弾道で飛ばせるドライバーです。打感は弾き感があり、軽くて薄い素材で打っているように感じられますが、しっかりとコントロールできる手ごたえもあります」とのこと。

片山ならでは、やさしくてやさしすぎない、つかまってつかまり過ぎない絶妙なバランスのドライバーは、ボールを操りたいプレーヤーで、なおかつやさしさも欲しいというプレーヤーにピッタリの性能だという。

片山というと、大型パターを使用したり、いち早くショートウッドやアマチュア向けのやさしいクラブを採用するなど、形にこだわらない印象があるが、このドライバーに関してはクセがなく、オーソドックスなイメージ。中上級者が心地よく使える性能といえそうだ。

ただ飛ぶだけじゃない。狙って飛ばせるフェアウェイウッド

続いて、フェアウェイウッド(オノフ フェアウェイアームズ KURO)。「ドライバーとは印象の異なるシャローなデザインでストレートフェース。置くだけでターゲットに対してスクェアに構えられます」と中村。そして、このクラブの特徴はなんといっても飛距離性能だ。

置くだけでスクェアに構えられる

「球が上がるように見えるだけでなく低重心でクラブが勝手にボールを上げてくれるので、力まずに振れて方向性にも優れています。そして非常に飛びますね。ほどよくつかまったボールが、スピン少なめで飛んでいきます」

画像: フェアウェイウッドのヘッドにも溝(トレンチ)がある

フェアウェイウッドのヘッドにも溝(トレンチ)がある

ドライバー同様にただひたすら飛ぶだけというわけではなく、しっかりとコントロールしながら飛ばせるという印象があり、同時にこれまたドライバー同様になんとも絶妙なやさしさの味付けがある。このあたり、やさしいクラブでボールを操ることで右に出るもののいない片山ならではの匙加減と言えそうだ。

片山とイの優勝に大きく貢献したユーティリティ

続いて、ユーティリティ(オノフ フェアウェイウイングスKURO)。特徴は、構えたときのターゲットに対する構えやすさだという。

「フェース面がクラウン上部にまで広がっているように見える仕上げによる効果でフェース面が大きく見えること、フェースとクラウンの色のコントラストもターゲットに向けて構えやすいです」

振り抜きの良いヘッド形状

「性能的には、ウッドよりもアイアンに近く、ある程度スピン量を確保することでボールをコントロールできるようになっています。単純にグリーンを狙うだけではなく、“ピンの右サイド”といった細かい狙いに対応してくれる性能があります。ライによる曲がりを計算しながら狙う状況でも、ボールをコントロールできる操作性がありますね」

最近はフェアウェイウッドのように飛ぶユーティリティが珍しくないが、このユーティリティは、どちらかというと古き良き「ロングアイアン代わりのユーティリティ」という印象だ。

画像: 強い弾道でピンをデッドに狙えるユーティリティ

強い弾道でピンをデッドに狙えるユーティリティ

ちなみに、片山はマッチプレー選手権決勝で、このユーティリティの5番で優勝を決定づけるショットを放ち、イ・チヒは日本女子プロ3日目に同じユーティリティの5番で2打目を直接カップに放り込んでイーグルを奪っている。同じクラブの同じ番手が男女ツアーで優勝に大きく貢献するという、ちょっと珍しい例だ。

やさしく、操作性抜群のフォージドアイアン

最後にアイアンも見ていこう。見た目はトップラインが直線で、トゥも高くシャープ。トップブレードが厚いため、当たり負けせずにしっかり打てる顔つきだが、よく見るとネックの長さはかなり短く、重心位置は高くない。

厚めでストレートなトップブレード

「ネックが短い分重心は低め。それでいて、ネックの付け根部分のセル(シャフトとヘッドのつなぎ目部分にある黒い部品)が長いため、全体的に見るとロングネックの伝統的なモデルに見えるような工夫がみられます。こういった工夫ひとつとっても、よく考えられたアイアンであることがわかりますね」

見た目のシャープさとしっかりした打感の割には、球が上がりやすくダウンブローを意識しなくても打てるやさしさがある。

画像: ばらつきのない飛距離性能と方向性を追求

ばらつきのない飛距離性能と方向性を追求

「ソールの抜けも素晴らしい。実はアイアンのソール形状は打感に大きく関わっていて、抜けのよいソールは明らかに打感を向上させてくれるんです。球の高低の打ち分けやドローやフェードも打ち分けやすく、どんな球でターゲットを狙うのか、プレーヤーの要望に応えてくれる性能を感じます」と分析する。

片山晋呉のクラブに対する哲学をふんだんに取り入れたという「オノフKURO」。シリーズ全体のクラブを試打してみたが、狙ったターゲットに正確に、かつやさしくボールをコントロールできる性能が、すべての番手で共通していた。

極端な性能ではなく、頼れるオーソドックスさのあるこのクラブ。ボールをコントロールしながらコースを攻めたいゴルファーにとって、大きな武器になりそうだ。

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