初代ミニスカポリス、プロ雀士、キャットファイター等々、肩書の幅広さは二輪業界人の中でも随一。もちろんオートバイも大好きで、街乗りからツーリング、スポーツ走行もこなす江戸っ子娘の福山理子が織りなすモーターサイクル・ストーリー。

あたしと、バイクと、浅草。

画像: あたしと、バイクと、浅草。

浅草。あたしは生まれた時からここから離れたことはないし、これからも出ることはないと思っている。粋に生きてきたんだから、これからも、ここで粋に生きて行く。

あたしは運送屋の娘で生まれた。おじいちゃんおばあちゃんは優しかった。隣は鰻屋さんで、ダルという何の捻りもない名のダルメシアンがいた。赤い長靴が好きだった。

きっと大事に育てられた。と思う。おじいちゃんは過保護なくらいで包丁が危ないって台所にも入らせなかった。中学の時、亡くなってしまったから、もしかして、生きてたらバイクに乗ってなかったんだろうか? とたまに恐ろしいことを考えることがある。

お母さんとお父さんは放任主義だったというか、「人様にご迷惑をかけさえしなければ自由に生きていけばいい」と教えてくれた。そして16歳の時、あたしは免許を取る。あたしの高校は3ナイ運動だったし、お父さんは何もできないただの坊ちゃんだが「女の子がバイクに乗るのはかっこいい」とか言って止めもしなかった。 

「観音様、どうか一緒に安全で楽しく過ごせますように」とあたしは、新しいバイクが来ると必ず手を合わせ走り始める。あんた、あたしは涙もろいし喧嘩っ早い。でも人一倍、情深い。大事にするから、どうぞよろしく頼みます。

18台目のバイクが、あたしのところに来た。

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