初代ミニスカポリス、プロ雀士、キャットファイター等々、肩書の幅広さは二輪業界人の中でも随一。もちろんオートバイも大好きで、街乗りからツーリング、スポーツ走行もこなす江戸っ子娘の福山理子が織りなすモーターサイクル・ストーリー。

同じもの同士が集まるっていいもんだ。

画像: 同じもの同士が集まるっていいもんだ。

はじめてバイクに乗る仲間が出来たのは教習所だった。

一人はFZRに、一人はクラブマンに乗りたい同じ年の女の子。あたしたちは、まだグローブの代わりに軍手だったし、借り物のヘルメットで教習していた。高校生の3人にはどちらもバイクと同じくらいに高級品。空いた時間にカタログを広げ、いっぱい研究しあった。

それが、あたしたちのガ ールズトーク。最高だった。

免許が取れるまであとちょっとというくらいに、3人で上野のバイク通りに買い物に行った。この頃の上野はとてもキラキラしていた。歩いてるだけで幸せな夢の場所。あたしたちは何時間もかけてヘルメットとグローブを選んだ。

一人はフルフェイスとごっついグローブ。一人はお洒落なタータン柄のハーフキャップにシンプルな茶色の皮のグローブ。あたしはAGVのオフロードヘルメットとFOXのグローブ。バイクはまだ無かったけど、バイクに近づいている嬉しさを噛み締めながら憧れのバイクに似合う荷物を抱えて「早くどこかに行きたいね」って地下鉄に乗った。

そして、あたしたちは生まれてはじめてのツーリングに出かけた。

横浜の行き帰りはほとんど覚えていない。どんな風景だったか、風だったか寒かったかすら。バイクに乗っていることにひたすら溺れていたように思う。帰り道、ヘルメットを揺らしながら中華街に入った。テーブルにライダーの証を置いたまま、あたしたちは中華料理を食べた。

何を食べたんだろう… 思い出せないや。

今となっては2人の名前も、やっぱり思い出せない。いくら考えても頭文字すら浮かばない。乗っていたバイクの色や形は覚えてるのに。彼女たちも未だに乗ってるのだろうか。たくさんのライダーたちに会い、たくさんの笑顔に包まれると、あたしは、ときどき彼女たちの事を思い出す。

同じもの同士が集まるっていいもんだ。

彼女たちもあたしを、たまには思い出してくれてるだろうか。

まだ、乗ってるかな?って。

きっとそうに違いない。実はそうだろうなって、あたしは思ってるんだよ。

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