2017年の「TOTOジャパンクラシック」は最終日、連覇を狙うフォン・シャンシャンと鈴木愛の一騎打ちの展開。最終的にフォンに敗れたものの、世界ランク4位のフォンから「なぜアメリカでプレーしないの?」と言われるほどの冴えを見せた、鈴木愛のショット力に注目した。

プレッシャーの中でも崩れないのは大きい体重移動あればこそ

最終日のバックナイン。優勝争いの土壇場で、ピンを差し続けたユーティリティ、そしてアイアンショットの数々は、鈴木愛のショット力がワールドクラスであることを証明するようだった。

タラレバだが、ターフをしっかり取ったダウンブローで奥から寄せたパー5の12番、手前2メートル強につけた13番パー3のふたつのバーディチャンスをものにしていれば優勝にも手が届いたと思わせるほど、ショットはキレていた。

「最終日の優勝争いでも体がよく動いてるという印象でした。鈴木プロのスウィングは、テークバックで体重移動を大きく使い、切り返し以降は回転しながら左へ踏み込むことでボールにしっかりとエネルギーを伝えています。優勝争いの中でも委縮することなく大きな体の動きで振り抜いていていました」

そう語るのは、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修。そのワンショットワンショットからは、「勝つためにピンに向かって打つんだ!」という強い意志が感じられたと中村は言う。

「プロでもショットの前に不安に襲われることはありますが、そんな中でもしっかりと体を使ったスウィングを可能にした強い意志、これこそが鈴木プロのショット力の源だと思います。

画像: 優勝争いのプレッシャーの中、大きな体重移動からしっかりと体の回転で打ち世界に通じるショット力を発揮した鈴木愛

優勝争いのプレッシャーの中、大きな体重移動からしっかりと体の回転で打ち世界に通じるショット力を発揮した鈴木愛

また、しっかりと体重移動をすることや体の回転を使うことで、リズムやテンポが早くならないというメリットがあります。緊張した場面では、バックスウィングが浅くなることで起こるミスが大半を占めます。いつも通りの体重移動で大きく体を使うことにより、プレッシャーに打ち勝った。試合には負けましたが、サンデーバックナインのプレーぶりは見事なものでした」(中村)

そのプレーぶりに、優勝した世界ランク4位のフォン・シャンシャンも「なぜアメリカでプレーしないの?」と感嘆したという。最後の最後まで優勝争いを繰り広げた相手からのこの“賛辞”は決してお世辞ではないはずだ。

今回の単独2位により賞金女王争いでトップに立った鈴木愛とキム・ハヌルとの差は約1100万円。国内女子ツアーは最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」を入れて残り3試合。勢いに乗る鈴木愛が初のタイトルを手にするのか、注目だ。

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