アドリブや即興のイメージが強い攻撃におけるプレー。
しかし、実際にはセオリーややるべきことが存在する。
例えば、「壁パス」にも行なうべき状況というものがある。
果たして、「壁パス」など、攻撃アクションは、どのような状況とタイミングで
選択すべきなのか? ランデル・エルナンデス・シマルが解説する。

画像: アドリブや即興のイメージが強い攻撃におけるプレー。 しかし、実際にはセオリーややるべきことが存在する。 例えば、「壁パス」にも行なうべき状況というものがある。 果たして、「壁パス」など、攻撃アクションは、どのような状況とタイミングで 選択すべきなのか? ランデル・エルナンデス・シマルが解説する。

 では、最初のテーマである「マークを外す」に進みましょう。まず、考えてほしいことがあります。

「なぜ、『マークを外す(スペイン語では[デスマルケ])』を取り上げたと思いますか?」(Q7)

 サッカーという競技において、「マークを外すこととサポート」はボールを保持する(ポゼッション)とプレーを前進させる上で重要なコンセプトになります。当然、技術コンセプトと戦術コンセプトを両立させた上で実行しなければなりません。また、マークを外すこととサポートというプレーには「チームで確立したいプレー・スタイルが大きく影響する」ことを理解しておくべきです。
 ですから、具体的なトレーニング・メニューを紹介する前に、戦術コンセプトについて考えていきたいと思います。
 マークを外すというプレーは、ボールを保持しているチームにおいてボール・ホルダー以外の選手が行なうすべてのアクションと言えます。そしてスペインでは、マークを外す動きを次の2つに分けて考えています。

①サポート(ボール・ホルダーに近づく)
②相手のラインを割る(ボール・ホルダーから離れる)

 分類のベースにあるのは「マークを外したあとのプレー」です。マークしている相手選手から離れ、ボールを受けたあとにどのようなプレーをするか、という意図を重視しており、その意図によってプレーを分けているのです。

画像: ①サポート(ボール・ホルダーに近づく) ②相手のラインを割る(ボール・ホルダーから離れる)

 では、プレーを詳細に分析していきましょう。

①サポート(マークを外してボール・ホルダーに近づく)

 ボールを保持したいときに多く使われます。ボール・ホルダーに近づくプレーであり、プレーを前進させることよりもボールを失わないことが優先されるからです。ボール・ホルダーの前方、あるいは後方でサポートします(下の図1)。

②相手のラインを割る(ボール・ホルダーから離れる)

 ボール・ホルダーから離れるようにしてある方向へ走り出したり、相手の背後を突くように動いたりするものです(下の図2)。相手の守備ラインを割るように動き、プレーを前進させます。

画像: ②相手のラインを割る(ボール・ホルダーから離れる)

【共通点】
•適切なタイミングを選ぶ(最も重要な点)
•動きながらボールを受ける
•ボールから目を離さない
•フリー・スペースに入る

トレーニング01 ウオーミングアップ

画像: トレーニング01 ウオーミングアップ

時間:5分
進め方:グリッド内で「5対5」(同数であれば、「5対5」以外でもいい)を行ない、グリッド外にいる6人のフリーマンが攻撃側の選手へパス(同時に2個のボールを使用)。マークを外した選手がパスを受け、パスを出したフリーマン以外のフリーマンへパスする

出典:『ジュニア年代の考えるサッカー・トレーニング 5』

画像: 出典:『ジュニア年代の考えるサッカー・トレーニング 5』
コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.