世界トップ8が争う「Nitto ATPファイナルズ」(11月12〜19日/イギリス・ロンドン/賞金総額800万ドル/室内ハードコート)のラウンドロビン(2グループに分かれて総当たり戦)。
 
 ラファエル・ナダル(スペイン)は、ATPファイナルズで優勝するのに、また一年待たなければならない。
 
 世界1位のナダルは、月曜日のラウンドロビンの初戦でダビド・ゴファン(ベルギー)に6-7(5) 7-6(4) 4-6で敗れたあと、今大会からの棄権を決めた。
 
 ナダルは10日前、パリ・マスターズの準々決勝に進んだところで棄権し、ATPファイナルズを前にして、キャリアを通して彼を煩わせてきた膝が完璧な状態ではないことを認めていた。
 
 ATPファイナルズの出場権を13回連続で手にしたにも関わらず、彼はそのうち8度しか、そこで戦うに十分な体調で臨むことができず、優勝したことは一度もない。ナダルの代役を務めるのはパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)になるため、変わらずスペインは今大会に出場選手を持つことになる。
 
「僕のシーズンは終わった」とナダルは言った。「僕はこの大会、町、自分自身に責任、約束があった。僕は精一杯トライした。プレーする準備ができているようにするため、やらなければならないことはすべてやった。トライはした。でも正直、この試合でこうも競ることができたのは、ほとんど奇跡だった」。
 
 互いに2度ずつブレークし合ったあと、ゴファンはタイブレークを通して第1セットを取り、第2セットでも勝利まであと一歩と迫ったが、ナダルのファイティングスピリットが、4つのマッチポイントをしのいで勝負をまたもタイブレークに持ち込み、セットオールとすることを可能にした。
 
 しかしながら、自らの動きに苦しみ始め、目に見えて痛みを抱えていたナダルにとって、第3セットは遠すぎる一歩だった。ゴファンは2度ブレークを果たして4-1とリードしたが、ナダルはまたも巻き返す。しかし彼が取り返すことができたのは、そのうち一つのブレークだけだった。
 
「たとえ彼が100%動くことができていなかったとしても、十分厳しかった」とゴファンは言った。「彼はボールを本当にハードに打っていた。彼に対し、試合を、セットを終えるのは、決して簡単なことじゃない。第2セットで僕は4つのマッチポイントをふいにしたが後悔はない。僕は第3セットでも戦い続けた」。

画像: ナダルを破り、ラウンドロビン初戦に勝利したゴファン LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13:  David Goffin of Belgium celebrates victory in his Singles match against Rafael Nadal of Spain during day two of the Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2017 in London, England.  (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

ナダルを破り、ラウンドロビン初戦に勝利したゴファン
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13: David Goffin of Belgium celebrates victory in his Singles match against Rafael Nadal of Spain during day two of the Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2017 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

 ナダルはコートを離れるとき、幸運だったシーズンに終止符を打ちつつ、会場に向けて手を振り、不吉な感じを与えるほどていねいに別れの挨拶をした。彼は6月に10度目のフレンチ・オープン・タイトルを獲得し、9月に3度目のUSオープン優勝を遂げ、31歳にして最終ランキング1位で年を終えた最年長プレーヤーとなった。

 オーストラリアン・オープンまでまだ2ヵ月ある中、ナダルは、ロンドンでプレーしたことが長引くダメージを残すことはないと信じていた。

「よい点は、(この故障は)まったく目新しいものではない、ということだ」とナダルは言った。「僕のチームの誰もが、この問題に関して適切な経験を積んでいる。うまく対処することができるよう、そして適切な休みをとり、適切なトレーニングをし、来季の出だしに向けて準備を整えることができるよう願っている」。

 ナダルの退出で、7度目のATPファイナルズ・タイトルに向けてフェデラーの行く道は、よりなだらかになった。2017年に2つのグランドスラム・タイトルを獲った男は、日曜日にジャック・ソック(アメリカ)を破ったあと、火曜日に対アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)戦のためコートに戻ってくる。

 一方、今大会初出場のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、それに先立つ試合でドミニク・ティーム(オーストリア)の巻き返しに耐え、6-3 5-7 7-5で勝利をおさめた。

 世界6位のディミトロフは、第2セットで自分のサービスをキープすればゲームセット、というチャンスをぎりぎりで逃し、さらに第3セットで最初のチャンスをブレークされたにも関わらず、集中力を保った。

「毎年、自分について、テニスについて、プレーヤーたちについて、より多くのことを学ぶものだ」とディミトロフは言った。「また僕は、コート内外で多くの努力を積んだ。それがついに、ある意味で実を結び初めているんだよ」。(C)AP(テニスマガジン)

画像: ディミトロフがフルセットでティームを破り1勝目 LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13:  Grigor Dimitrov (R) of Bulgaria celebrates victory in his Singles match as he shakes hands with Dominic Thiem of Austria during day two of the Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2017 in London, England.  (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

ディミトロフがフルセットでティームを破り1勝目
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13: Grigor Dimitrov (R) of Bulgaria celebrates victory in his Singles match as he shakes hands with Dominic Thiem of Austria during day two of the Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2017 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

ラウンドロビン・グループ

グループ・ピート・サンプラス

ラファエル・ナダル(スペイン)[1]、ドミニク・ティーム(オーストリア)[4]、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[6]、ダビド・ゴファン(ベルギー)[7] ※ナダルが右膝の故障により欠場したため、以降の試合は補欠選手のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)が出場

○ゴファン 7-6(5) 6-7(4) 6-4 ●ナダル
○ディミトロフ 6-3 5-7 7-5 ●ティーム

グループ・ボリス・ベッカー

ロジャー・フェデラー(スイス)[2]、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[3]、マリン・チリッチ(クロアチア)[5]、ジャック・ソック(アメリカ)[8]

○フェデラー 6-4 7-6(4) ●ソック
○ズベレフ 6-4 3-6 6-4 ●チリッチ

※トップ写真は試合直後のラファエル・ナダル
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 13: Rafael Nadal of Spain looks dejected in his Singles match against David Goffin of Belgium during day two of the Nitto ATP World Tour Finals at O2 Arena on November 13, 2017 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.