暴行発覚の日馬富士、初日から連敗し休場

 

 九州場所では4横綱そろっての皆勤場所になるかと期待されましたが、鶴竜が直前になって腰に不安が出て、初日から休場しました。鶴竜は現在、帰化申請中だそうです。まだ認められておらず、次に出る場所が進退の懸かる場所と言われており、自信がなかったのかもしれません。横綱は引退しても、現役名で5年間、協会に親方として残れますが、親方になれるのは日本人だけです。モンゴル人の鶴竜は引退したら、協会を去らなければならないのです。来年の初場所は万全の体調で出場してくれるでしょう。

 秋場所で優勝した日馬富士ですが、初日、2日目と阿武咲、貴景勝の若手コンビに連敗。しかもその日、秋巡業中の宴席で貴ノ岩を殴ったことが発覚し、3日目から左ヒジの故障を理由に休場届を提出しました。この事件に関しての詳細がわかっていないので、何とも言いようがないのですが、手を出した日馬富士が一番悪いのはしようがないとして、そこまで怒らせた貴ノ岩にも非があるでしょう。翌日には2人が互いに謝罪して握手していたそうです。その後の巡業の稽古中でも、2人が話し込んでいる姿が目撃されています。こんな大事件にする必要があったのかは疑問です。

 5日目を終わって全勝は横綱白鵬、大関豪栄道、平幕安美錦の3人となりました。休場明けの白鵬ですが、さすがの安定感を見せています。やはり、優勝候補の筆頭は白鵬です。豪栄道は危ない相撲もありましたが、白星を拾って全勝。白鵬に独走を許さないためにも、食らいついていってほしいです。戦後最高齢の39歳で再入幕を果たした安美錦も頑張っています。引き技が多いですが、5日目の大奄美戦は粘りに粘って逆転勝ち。勝利への執念が感じられました。アキレス腱断裂からのカムバックは見事のひと言です。

 復活が期待される稀勢の里は序盤を終えて3勝2敗。初日の敗戦は立ち合いもなかなか合わず、かなり緊張していたようで、足が出ず玉鷲に敗れました。4日目の貴景勝戦では終始、胸を出すような感じで、若手の挑戦を受け止めてやろうと思ったのでしょうが、予想以上に突きの威力があったようです。ただケガして以降では一番いい状態なので、あとは相撲カンの問題でしょう。来年につながる相撲を取って皆勤してもらいたいです。

 カド番の大関髙安は序盤で4勝1敗。相撲内容は好調というほどではありませんが、勝ち越しは問題ないでしょう。関脇に陥落した照ノ富士は、10勝以上すれば大関に復帰できたのですが、初日から力なく4連敗。5日目から休場となり、1から出直しとなってしまいました。

文=山口亜土

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