2017年11月からIBM Cloud(旧Bluemix)IBM Watson®︎が無期限&無料で使える「ライト・アカウント」がスタートしました。これによりAIに興味を持つ企業がさらに増えましたが「Watsonってどんな感じ?」という方がまだまだ多いのではないでしょうか。

ということで、ソフトバンクさんと一緒に、「実際にWatsonを触ってみましょうよ!」というセミナーを開催、その名も「Watson 初心者向けハンズオンセミナー」
参加者のみなさんには、いつも使っているノートパソコンを持ち込んでいただき、自分のアカウントでチャットボットを作成していただきました。

人数限定+スタッフ多数という手厚い体制

今回のセミナー対象者は、『IBM Cloudライト・アカウント』を取得済み、または『Watson』を利用したシステムの導入を検討している方。つまり、Watsonの実利用検討企業です。

当然、セミナーの内容は濃いものですし、ハンズオンですから参加体験をしていただかなければなりませんので、参加者7名に対し、ほぼ同数の主催者側という体制で行いました。この状況、説明者が一番緊張するやつです。

画像: 写真右は主催者席。ズラリと並んでいます。

写真右は主催者席。ズラリと並んでいます。

セミナーの冒頭は、ソフトバンクさんからIBM Watsonの最新情報やIBM Cloudについてご説明。Watsonの得意分野のひとつである自然言語処理の説明や、非構造化データ分析を行って質問に対する回答を洞察する流れ、さらにIBM Cloudについての説明など。これだけでも、おなかいっぱいになりそうな濃い内容ですが、今回は準備運動のような位置づけ。参加された方は、すでにIBM Cloudのアカウントを取得してきているので、ザッとおさらいをするイメージです。

無料で使えるIBM Cloudとは?

ここで、「Watsonの一部機能が無料って何?」という方のために、ざっくりと説明をしておきます。
IBM Cloudは、アプリケーションの開発や運用・管理に長けたクラウド基盤で、これを無料&無期限で使えるのがライト・アカウント。130以上のテクノロジーサービスのうち、主要サービスがほぼ使え、Watsonもそのひとつです。

一言でAIといっても様々な機能、特徴がありますが、今日のように言葉を理解し、学習するAIは、ほんの少し前まで映画の世界のものでした。それが無料で使える時代になるとは、まさに「全米が泣いた!」級の驚きと感動です。

もちろん制限はありますが、無料制限を超えたらいきなり請求……ではないのもポイント。クレジットカードの登録もしませんし、制限が近づけば連絡が来ます。IBMさん、すごいことしています!

今回も、Watsonに学習させることの重要性を熱く語っています

話をセミナーに戻しましょう。
ひととおりの説明が終われば、具体的なWatsonの話に移ります。ここからはハンズオンセミナーなので、S&Iの技術者が担当。最初に説明に立ったのは、コグニティブ&UCデベロップメント副部⾧ 庄子治。S&IでWatson関連の開発リーダーをしています。

画像: コグニティブ&UCデベロップメント副部⾧ 庄子治

コグニティブ&UCデベロップメント副部⾧ 庄子治

Watsonはさまざまな可能性を持っていますが、初期段階でどんな情報を学習させるかによって精度の高さが違ってきます。Watsonを使い始めれば、必要な情報を自動で収集してくるかのようなイメージをもっている人も多いのですが、「この情報を学習してね」と学習データをインプットするのは人の役目。ここで失敗して「Watson使えない」とならないために、学習データの重要性を説明するのは欠かせない作業です。

また、今回のハンズオンでは、実際にチャットボットを作ってみるのが肝となります。
チャットボットでは、人が入力した言葉を正しく理解する「自然言語理解」が重要となりますが、今回はこれにWatsonのConversation APIを使用します。この特徴などについても説明しました。

Conversation APIを使って90分でチャットボットを作ってみる

チャットボットを作ると聞くと、とてもレベルの高いことを求められるのかと思う方もいるかもしれませんが、プログラミング知識がなくても構築できるシンプルさがConversationの特長の1つです。

今回作成するのは、ピザの宅配予約対応システム。3階層の会話ができるもので、約90分で完成させます。そのイメージがこちらです。

画像: Conversation APIを使って90分でチャットボットを作ってみる

ここからは、杉田愛が担当。この日がデビュー戦ということで、ド緊張の中進めていましたが、なかなか立派なものでした。何回もイメージトレーニングしたんだろうなぁ……。

そんなことはさておき、Conversation APIの利用には3つの要素があります。
 インテント…意図
 エンティティ…キーワードのリスト
 ダイアログ…会話の流れ

これだけでは何のことか分かりにくいですが、ピザの宅配に当てはめてみると、次の様になります。

 インテント…(意図)宅配を依頼する例文
 エンティティ…(キーワードのリスト)ピザの種類と時間
 ダイアログ…(会話の流れ)確認

これらの設定を入れていき、さらに、判断不可時の回避処理や[jump to]機能の説明などを行い、ピザ宅配のチャットボットを完成させていきます。

「やっぱりむずかしいじゃないか!」と感じるかもしれませんが、参加された方は、全員完成させています。決して、SEやプログラマーといったITエンジニアではありません。しかも、所要時間は90分。これが、今回のセミナーの特長なのです。ぜひ、たくさんの人に体験していただきたい!

作成した後、さらに精度を上げるためのさまざまな設定を杉田が実演しながら説明し、デモを見ていただきました。

「Watsonを実運用としてガンガン使いたい」という企業は有料アカウントでの利用となりますが、いきなり有料というのはハードルが高いもの。まずは、無料で使ってみて、「もっと実践的に使いたい」と思ってから切り替えを検討するのが賢い選択だと思います。


AIが大企業だけのものでなくなった2017年。
2018年はより多くの企業がAIを活用する年になるのは間違いないでしょう。
とはいえ、「AIを導入したいよね」と話題になっても、「で、何に対してどのように?」という具体的な段階で止まってしまう企業も多くあります。また、理論だけでは理解を深めるのも難しいので、「まずは、やってみる!」というのも1つの手段です。ぜひ多くの方に、Watsonに触れていただければと思います。何しろ「無料」ですから!

※IBM、IBM Watson、 IBM Cloud, は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。

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