PGA(米男子)ツアー2018年の初戦「セントリートーナメント オブ チャンピオンズ」の最終日に、1イーグル、5バーディー、ノーボギーの7アンダーと爆発的スコアを叩き出し、4位タイで終えた松山英樹。今年も大活躍が期待できる松山のプレーを、統計学的データ分析の専門家、ゴウ・タナカが分析する。

セントリートーナメント オブ チャンピオンズ、松山英樹の最終日の追い上げはさすがといった印象でした。優勝したダスティン・ジョンソン(以下、DJ)には10打差をつけられており優勝争いができたというトーナメントではなかったものの、この位置にいるのが普通と思わせてしまう安定感です。

さて、2017年は「HIDEKI MATSUYAMA」という名を世界に完全に知らしめた年になったわけですが、その時のスタッツから振り返ってみましょう。

スタッツは完全に世界水準で最高峰に位置し、松山はゴルフの理想的な形をほぼ実戦していると言えます。現代のゴルフはパー3、パー4はパーでしのぎ、パー5でバーディーをいかに取るかということが競われており、パー5でのスコアリングの差が勝負の決め手となります。つまり、パー5でいかにバーディを奪うかのゲームになっているのです。

そして、松山のパー5でのバーディ以上の確率は脅威の56.91%で世界No.1。これは2017年の日本ツアーの賞金王、宮里優作のスタッツとも似ており、このパフォーマンスを世界の舞台でできている松山選手は世界No.1になれる条件を備えていると言えるでしょう。

松山選手は世界でもひけをとらない飛距離を持ち、そして150-200ヤード(150-175Yで5位、175-200Yで8位)、225-275ヤード(225-250Yで3位、250-275Yで6位)の広範囲で世界トップレベルのパフォーマンスを記録しています。このことからも、松山はショットでスコアリングする選手と言えます。

画像: スタッツ分析からショットの精度は世界トップレベルを示す松山英樹

スタッツ分析からショットの精度は世界トップレベルを示す松山英樹

アプローチに関していえば、目立った強さを見せているわけではないが、それなりの水準。そしてよく言われていることですが、パッティングの数値は良くありません。つまり松山というのは飛距離と長い距離からのショットの精度を武器に戦う選手で、そこにパッティングが重なったとき、優勝もしくは優勝争いをするという選手ということがデータから伺えます。

ただ、それはあくまでショットのハイパフォーマンスがあってこそ言えることです。パッティングでは世界はとれないが、ショットなら世界はとれる。現代ゴルフで言えることは”putt is money(パットイズマネー)”ではなく”distance and birdie rate is money(距離とバーディ率イズマネー)”なのです。

上記を踏まえ今回のトーナメント結果を見てみると、今回のトーナメントも松山らしさは際立っていて飛距離、ショット精度、パー5でのパフォーマンスも優勝したDJにひけを取っていません。4日間のパーオン率77.78%でDJと同じ数値です。普通に考えると優勝争いできていたはずですが、今回はトップのDJがパットも含めて凄すぎました。

いずれにせよ、松山も上手く打てているときのパッティングは間違いなくトップクラスですし、自分でもパッティングが弱いとは思っていないはず。しかし、世界で戦うレベルのプレーヤーならパッティングが数日ハマることはいくらでもあります。そのときのパフォーマンスが安定して出せるようになれば、松山は「無敵」になれるところまできている。そう言えるのではないでしょうか。

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