GSという「名門」の高いハードルをクリア‼

G310GSは普通自動二輪免許で乗れるBMWの第2弾。ネイキッドスポーツG310Rをベースにしたアドベンチャー仕様だ。

もし他社なら、ネイキッドの次はフルカウルスポーツ、となったかもしれない。しかしBMWにはGSシリーズという看板モデルがあり、それは大型自動二輪免許を持たない人にとっては憧れの存在。第2弾にSSルックではなく、GSを選んだのも納得がいく。

画像: BMW G310GS 最高出力:34PS/9500rpm 最大トルク:2.85㎏-m/7500rpm 価格:66万9900円 発売:2017年11月1日

BMW G310GS
最高出力:34PS/9500rpm
最大トルク:2.85㎏-m/7500rpm
価格:66万9900円
発売:2017年11月1日

アドベンチャーというカテゴリーのモデルたちは、高速道路で一気に距離を稼いで移動し、ダートも気にせず山あいに奥深く入っていく、という使い方を得意としている。だから、高速巡航が得意で、オフロード性能もある程度持ち合わせる必要があり、クルージング力、快適性が非常に大事。そのジャンルを長年牽引してきたGSシリーズの末弟だけに、注目度はおのずと高くなる。

そんなことを考えて、ハードルをうんと上げてから走り出した。市街地はシングルスポーツらしく軽快。アップライトなポジションと足の長い前後サスペンションのおかげで視線が高く、街乗りもキビキビこなす。柔らかく動くサスが扱いやすさを生み、ハンドル切れ角も広くとられ気負わず乗れる。

車格もクラスを超えたもので、何よりタンクカバーに貼られたBMWのエンブレムが誇らしい。これは同排気量帯のライバル勢にはない優越感だ。市街地での軽快さは予想通り。問題はココからと、高速道路でスピードを上げてみる。トップ6速・100㎞/h巡航は6000回転と余裕で、そこから1万500回転でレブリミッターが効くまでフラットに吹け上がり、力強さは充分。単気筒ながら振動も気にならず、ウインドプロテクションもいい。スクリーンはコンパクトながらもしっかり効いていて、タンクから張り出したシュラウドカバーが下半身を走行風から守ってくれるから、追い越し車線を何事もなく流していける。

街乗りで感じたように、足まわりにもエンジンにも神経質さがないから、ワインディングでも思い通り。フロント19インチならではの穏やかなハンドリングと、よく動くサスが同調して、山岳路もリラックスした気持ちで駆け抜けられる。

画像1: GSという「名門」の高いハードルをクリア‼

そしてダートだが、さすがにオフ車ばりのペースでギャップを飛び越え…となると、フルストローク付近での踏ん張りが効かずにドカーンと衝撃をくらうことになるが、サスの路面追従性は高く、フラットダートをノンビリ流すなら破綻はしない。兄貴分たちにはない身のこなしの軽さで、Uターンのできないシングルトラックも進む気にさせる。

どこにも弱点のない、オールラウンダーとしての完成度の高さがあり、GSブランドへの期待を裏切らない310。スタイルも堂々たるものだし、優等生な走りで、ライトアドベンチャーという急成長中のカテゴリーを引っ張っていきそうだ。

画像2: GSという「名門」の高いハードルをクリア‼

DETAIL

画像: G310Rが前後17インチの足まわりなのに対して、フロントを19インチ化し、前後サスも180㎜のストローク量を確保。より長い足とホイールベースで、車格もクラスを超えたものに。

G310Rが前後17インチの足まわりなのに対して、フロントを19インチ化し、前後サスも180㎜のストローク量を確保。より長い足とホイールベースで、車格もクラスを超えたものに。

画像: フロントスポイラーから続くシュラウドパネルやタンクサイドカバーが備わり、GSらしいスタイルを形成。アルミダイキャスト製リヤキャリアも備わり、堂々たる車体としている。

フロントスポイラーから続くシュラウドパネルやタンクサイドカバーが備わり、GSらしいスタイルを形成。アルミダイキャスト製リヤキャリアも備わり、堂々たる車体としている。

画像: 大型の樹脂製スキッドガードに腰下を守られるエンジンは、前方から吸気し後方に排気するDOHC4バルブ単気筒。後傾シリンダーの313㏄で34PSを発揮するのはG310Rと同じだ。

大型の樹脂製スキッドガードに腰下を守られるエンジンは、前方から吸気し後方に排気するDOHC4バルブ単気筒。後傾シリンダーの313㏄で34PSを発揮するのはG310Rと同じだ。

画像: 楕円の大型サイレンサーや、BYBRE製シングルピストンキャリパーとφ240㎜ディスクを組み合わたリアブレーキもG310Rと同形状。

楕円の大型サイレンサーや、BYBRE製シングルピストンキャリパーとφ240㎜ディスクを組み合わたリアブレーキもG310Rと同形状。

画像: GSシリーズのアイコンであるフロントスポイラーを継承し、兄貴分たちと共通のフロントマスクを手に入れた。ヘッドライトはシンプルな一灯式ハロゲンバルブを採用している。

GSシリーズのアイコンであるフロントスポイラーを継承し、兄貴分たちと共通のフロントマスクを手に入れた。ヘッドライトはシンプルな一灯式ハロゲンバルブを採用している。

画像: リアフェンダーの後端にシンプルなLEDテールライトがあり、そこからライセンスホルダーが伸びる。頑丈で大きなキャリアはパッセンジャー用のグリップとしても活躍する。

リアフェンダーの後端にシンプルなLEDテールライトがあり、そこからライセンスホルダーが伸びる。頑丈で大きなキャリアはパッセンジャー用のグリップとしても活躍する。

画像: フロント19インチのアルミキャストホイールを履く足まわりは、BYBRE製ラジアルマウント4ピストンキャリパーとφ300㎜ディスクのブレーキをφ41㎜倒立フォークにセット。

フロント19インチのアルミキャストホイールを履く足まわりは、BYBRE製ラジアルマウント4ピストンキャリパーとφ300㎜ディスクのブレーキをφ41㎜倒立フォークにセット。

画像: 並列2気筒搭載のF700/800GS同様チェーンドライブ式だが、G310GSでは車体右ではなく左に駆動系を取り回した。シャフトドライブで片持ち式のR1200GSも同様だ。

並列2気筒搭載のF700/800GS同様チェーンドライブ式だが、G310GSでは車体右ではなく左に駆動系を取り回した。シャフトドライブで片持ち式のR1200GSも同様だ。

画像: コシのあるクッション性の良好なシートは、長時間のライディングでも疲れにくい。標準装備のアルミ製キャリアは純正トップケースに対応。

コシのあるクッション性の良好なシートは、長時間のライディングでも疲れにくい。標準装備のアルミ製キャリアは純正トップケースに対応。

画像: バッテリーやABSユニットなどがぎっしり詰まっているシート下にETC車載器が収まり、小物を入れるスペースはほとんどない。

バッテリーやABSユニットなどがぎっしり詰まっているシート下にETC車載器が収まり、小物を入れるスペースはほとんどない。

画像: ETC2.0を標準装備し、車載器はシート下にスマートに配置される。カードの抜き差しがしやすく、防犯面でも安心できる。

ETC2.0を標準装備し、車載器はシート下にスマートに配置される。カードの抜き差しがしやすく、防犯面でも安心できる。

画像: 速度、エンジン回転数、ギヤ段数、時計、燃料計を常時表示する機能的なデジタルメーターは、オド、トリップA/B、瞬間平均燃費も切り替え表示可能。

速度、エンジン回転数、ギヤ段数、時計、燃料計を常時表示する機能的なデジタルメーターは、オド、トリップA/B、瞬間平均燃費も切り替え表示可能。

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2075×880×1230㎜
ホイールベース 1420㎜
最低地上高 NA
シート高 835㎜
車両重量 170㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量 313㏄
ボア×ストローク 80×62.1㎜
圧縮比 10.6
最高出力 34PS/9500rpm
最大トルク 2.85㎏-m/7500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 11L
キャスター角/トレール 63.3度/98㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ300㎜ディスク・φ240㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80R19・150/70R17

RIDING POSITION 身長:175㎝、体重:64㎏

ジャストサイズと言える車体で、取り回しに手こずることはなく、シート高は835㎜と公表値こそ高めだが、体重64㎏のライダーだと柔らかいサスが初期荷重で沈み込み片足ならカカトまでベッタリ届き不安はない。アップライトなハンドルで上半身が起き、疲れにくい。

画像1: RIDING POSITION 身長:175㎝、体重:64㎏
画像2: RIDING POSITION 身長:175㎝、体重:64㎏
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