PGA(米男子)ツアー「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で2016年5月以来、1年8カ月ぶりの勝利をジェイソン・デイ。2017年は未勝利に終わった元世界ランク1位の実力者のスウィングを、プロゴルファー・中村修が解説。

縦に上げ、縦に振ることで曲がりを抑えて飛ばせる

久しぶりの勝利を挙げたデイ。世界ランク1位にまで上り詰めたように、そのショット力は世界のトップクラスであることは疑う余地がありません。そのスウィングはいかなるものか、見ていきましょう。

まずは画像の左上、右上のコマを見てください。アドレス(左上)からトップ(右上)にかけて、頭の位置がほとんど動かず、腕を縦に上げながら背中をねじっているのがわかります。この、コンパクトながら手の位置は高いトップが、ジェイソン・デイの大きな特徴と言えます。

画像: デイのスウィング。コンパクトながら手の位置の高いトップが特徴

デイのスウィング。コンパクトながら手の位置の高いトップが特徴

アップライトなスウィングは、腕だけで上げてしまうと手打ちになりフォローで左ひじが引ける原因にもなりますが、デイのスウィングを見ると、腕を決して高く上げすぎてはいません。コンパクトなトップからクラブを縦に下ろし、縦に振り抜いていく。そうすることでサイドスピンを少なくし、キレイな順回転のストレートボールを打つことが可能になります。左右への体重移動が少ないこともあり、非常にブレの少ないスウィングとなっています。

セルヒオ・ガルシアやロリー・マキロイといったフラットなスウィング軌道とは対照的なアップライト(急角度)なスウィングですが、どちらが正しいということはありません。

ただ、腕が大きく動いてしまってトップが安定しない人は、デイのスウィングは参考になります。コンパクトなトップを作るコツは、「終点」を決めて、そこを意識すること。たとえば、テークバックで腕は耳の高さまでといったように決めておくことで、コンパクトでブレの少ないバックスウィングがとれるでしょう。その際、腕は極力動かさず、背中をターンさせることで腕の位置を高くするようにすると、より再現性が高まります。

いずれにせよ、2017年は未勝利だったデイが復活したことで、世界ランク上位の争いがますます面白くなるのは間違いがありません。元世界ランク1位のデイはまだ30歳。これからもっともっと強くなってもらいたいですね。

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