レギュラーツアーで30勝、シニアツアーで8勝と名実ともにレジェンドである倉本昌弘は「スウィングを作る中で一番大事にするのは、ワンレバースウィングとツーレバースウィングです」という。ワンレバースウィングとツーレバースウィングともに聞き慣れない言葉だが、一体どういうことだろう? 自身の著書「本番に強くなるゴルフ」からスウィング作りで基本となる2つの動きについてご紹介。

2つの小さなスウィングの中に基本の動きが凝縮されている

スウィングを作る上で、一番大事にしてもらいたいもの。それは、ワンレバースウィングとツーレバースウィングです。簡単に説明すると、ワンレバースウィングは、(正面から見たとき)トップでクラブが時計の文字盤の8時のポジションを指し、フィニッシュで4時のポジションに収まる手首を使わないスウィング。ツーレバースウィングは、トップで9時のポジション、フィニッシュで3時のポジションを指す、手首を少し使うスウィングです。

ワンレバーは、首の付け根だけを支点にスウィングするのでワンレバー、ツーレバーは首の付け根と手首の二つを支点にスウィングするのでツーレバーと呼ばれます。この二つのスウィングは、全てのスウィングの基本となる非常に重要な項目ですので、詳しく説明していくことにしましょう。

まずは、この二つのスウィングの重要性について。私だけでなく、多くのプロやコーチが小さなスウィングで練習することの大切さを説いています。それは、小さなスウィングには、大きなスウィングのエッセンスが凝縮されています。小さなスウィングというのは一見簡単そうに見えます。

しかし、本当の意味で、質のいいワンレバースウィング、ツーレバースウィングを行うのは、プロでも難しい。逆に言えば、質のいい小さなスウィングを目指すことによって、大きなスウィングも自然に質がよくなってくるのです。アマチュアゴルファーの多くは、小さなスウィングを練習することを軽視しがちですが、この二つのスウィングが確実にできるようになると、ショットがよくなるだけでなく、アプローチも上手くなるのでしっかり練習してもらいたいと思います。

画像: トップでクラブが時計の文字盤の8時、フィニッシュで4時を指すのがワンレバースウィング

トップでクラブが時計の文字盤の8時、フィニッシュで4時を指すのがワンレバースウィング

それでは、まずワンレバースウィングのポイントから説明しましょう。使用クラブは8~9番。スタンスはフルショットよりも狭くして、クラブは少し短く持ちます。ボール位置は左かかとの前。体重を左股関節にかけて、脚の動き、手首の動きを抑え、軌道の最下点で払うように打ってください。

本来、この練習に使うクラブは何でもいいのですが、ロフトのないクラブは球を上げようとしやすく、フェースに球を乗せる感覚が身につきにくい。逆に、SWのようにロフトが大きいクラブは、きっちり打たないと、なかなか芯でとらえられないので、ショートアイアンを使うのがいいと思います。

また、小さなスウィングをする場合、ボールを右に置けとアドバイスするケースがありますが、どんなクラブを持っても、ボール位置は左かかと前が基本です。どんなショットでもインパクトでは左足体重になります。その状態で、ボールを最下点で払うように打とうと思ったら、左かかと前にボールを置くのが自然なのです。ボール位置については、また説明しますが、ここではワンレバーでも、ボールは左かかと前と覚えておいてください。

ボールを左かかと前に置くとダフってしまうという人は、スタンスが広すぎたり、体重配分が左右均等、もしくは右足体重になったりしていないかチェックしてみるとよいでしょう。ワンレバーのときは、右足を左足に寄せるようにしてスタンスを狭くし、上体を左の股関節に乗せて左足体重で構えるのがポイントです。そうすることで、上半身が左にスライドし、自然にハンドファーストになって、インパクトに近い状態で構えられるため、ダフリが出にくくなるのです。

「本番に強くなるゴルフ」(ゴルフダイジェスト新書)より

写真/岩井基剛

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.