国内女子ツアーの開幕戦、ダイキンオーキッドレディスの練習日を取材したみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修。そこで中村が見たのは、気持ちよくフルスウィングするのではなく、地道なドリルを黙々とこなす女子プロたちの姿。彼女たちの練習風景から見えてきたものとは……?

ジャンボの蒔いた種が、女子ツアーで花開いた!?

女子ツアー開幕戦の練習日を取材してきました。なかでも印象的だったのは、練習場での各選手の取り組み方です。以前に比べて、ただボールを打つのではなく、ドリル的な練習を行っている選手が多く見受けられたのです。

たとえば江澤亜弥プロは、ティアップしたボールを左右それぞれの腕一本で打つドリルを黙々とこなしていましたし、松田鈴英プロは、ペットボトルの上にティアップして、ショートアイアンで打つ練習をしていました。

画像: ペットボトルの上にゴムティを置いて打つドリルを繰り返す松田鈴英

ペットボトルの上にゴムティを置いて打つドリルを繰り返す松田鈴英

江澤プロの片手打ちは、左右の腕の使い方を身につけられるだけでなく、腕だけでは打てないことからしっかりと体幹を使ったスウィングができるようになるというメリットがあります。

また、松田プロの練習は、高い位置にティアップすることで、頭の位置やクラブの軌道がちょっとズレただけでミスになることから、インパクトでボールに合わせる動きが入りにくくなるというメリットがあります。

ドライビングレンジだけでなく、パッティンググリーンを見ても、たとえば畑岡奈紗プロなどが、工夫したパット練習を行っていました。

画像: パット練習器具を使いつつ片手打ちを行う畑岡奈紗

パット練習器具を使いつつ片手打ちを行う畑岡奈紗

ハタチそこそこ、あるいはまだ10代の彼女たちが“地味”なドリルをこなしている姿から連想されるゴルファーがいます。そう、ジャンボ尾崎(将司)プロです。

短くて重いクラブで打つドリル、左手強化のトレーニング……それらは、ジャンボ軍団の練習メニューの定番とも呼ぶべきもの。年齢を重ね、元プロ野球選手の体力的な貯金が失われていくにつれ、練習法やギアに工夫をこらし、そのことで長く活躍したのが、ジャンボ尾崎というゴルファーでした。

今の女子プロたちは、こういった地道なドリルの重要性を、コーチたちの指導もあると思いますが、若いうちからしっかりと知っているんだから、昔に比べて強くなるのは当然と言えば当然。

開幕戦では惜しくも優勝を逃しましたが、昨年の賞金女王・鈴木愛プロは、日の長い沖縄で、いつもの通り、暗くなるまでパッティング練習を続けていましたが、いつの時代も勝つのはこういった地道な練習の積み重ねを、飽きずに続けられる選手なのだと思い知らされました。

見た目に華やかな女子ツアー。しかし、その舞台に立つための競争は、年々激しさを増しています。テレビに映るヒロインたちの華麗なプレーの裏側には、競争を勝ち抜くための地道な努力がある。そのことに思いを馳せると、女子ツアーがもうひとつ深く味わえるかもしれません。

写真/三木崇徳

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