愛犬や愛ネコは家族の一員なのだから、ドライブも一緒に行きたいもの。「我が家のワンコのためにクルマを選びたい!」・・・ペットを飼っていない人にはおかしな話に聞こえるかもしれないけれど、そういう声はけっこう多い。そこで今回は、愛犬家であるモータージャーナリスト、鈴木ケンイチ氏に、そんなクルマ選びをしてもらいました。

ペットは人間より鋭い感覚の持ち主。だからこそ・・・

そこで重要になってくるのがNVH性能です。ペットは大抵の場合、人間よりも鋭い感覚を備えています。耳も良ければ、鼻も良い。運動能力も高く、クルマの加減速やピッチング&ロールの動きにも敏感と考えてよいでしょう。

そうしたペットが快適に過ごせる移動空間としてクルマを考えるならば、なるべく静かで振動が少なく、加減速もおだやかに、そしてフラットライドなクルマがおすすめとなります。

そうした条件のクルマを今現在の販売されているラインアップから考えると、キーワードは“電動”ではないでしょうか。モーターは振動と音が少なく、臭い排出ガスも発生させません。電池は重いものなので、それが車体下にあれば、低重心化してクルマの動きもフラットになります。ピュアなEVも良いでしょうし、プラグインハイブリッドもおすすめです。

ペットに優しい国産車 1位 日産リーフ

画像: リーフ。2017年10月2日フルモデルチェンジ 車両価格:315万360円〜339万600円

リーフ。2017年10月2日フルモデルチェンジ 車両価格:315万360円〜339万600円

新型リーフは、日本だけでなく、世界でも最も売れているEVです。走行性能と価格のバランスがよく、クルマとしての熟成度も十分。「プロパイロット」や「プロパイロットパーキング」といった運転支援の装備類も揃っています。ピュアEVならではの静かな加速と走りはパットに安心感を与えてくれることでしょう。

ただし、加減速をアクセルペダルひとつで操作する“eペダル”は便利な機能ですが、諸刃の刃になる可能性も。丁寧になめらかに操作しないと、逆にギクシャクすることもあります。ギクシャクした操作でクルマを前後にゆさぶると、ペットがクルマ酔いしてしまうかもしれません。「ペットがいつもクルマ酔いする」という人は、一度、自身の運転を見直してみてはいかがでしょうか。

ペットに優しい国産車 2位 三菱アウトランダーPHEV

画像: アウトランダーPHEV。2013年1月24日発表 車両価格:365万9472円〜478万9260円

アウトランダーPHEV。2013年1月24日発表 車両価格:365万9472円〜478万9260円

デビューから相当に時間がたってしまいましたが、PHEVとしての実力は今も一級品です。PHEVとはいえ、電気の力だけで走れるEVモードの最長距離は約60㎞。街中の買い物であれば十分にEV走行だけで済ませてしまうことができます。

また、車体が大柄で荷室の広さが十分あるのも嬉しいポイント。大型犬を載せたケージも軽々と収納できます。さらに三菱車らしい信頼感のある4WD能力と、最大1500Wまでの電力を供給する機能があるため、キャンプなどのアウトドアシーンでは、これほど便利なクルマもありません。ペットと出かけることの多い人には、うってつけでしょう。

ペットに優しい国産車 3位 マツダ CX-8

画像: CX-8。2017年12月14日発表 車両価格:319万6800円〜419万400円

CX-8。2017年12月14日発表 車両価格:319万6800円〜419万400円

マツダの最新モデルが3列シートを備えたSUVであるCX-8です。エンジンは2.2Lディーゼル。EVやハイブリッドなど「電動」ではない、古式ゆかしい内燃機関モデルです。

しかし、乗ってみると驚くのは、その静かさと振動の少なさ。そして、低回転域の力強さは、まるでモーターのよう。さらに、動き全体がゆったりとしていて、フラットな乗り心地を実現しています。クルマが苦手なペットも、これならばクルマ酔いしなさそうという、優しい乗り味です。

また、荷室が広いので大きなケージや複数のケージも収納可能なところも魅力。そして、最近のマツダ車は、自動ブレーキなどの運転支援が充実しているのもおすすめの理由。もちろんマツダ車らしい、ドライバーとクルマの一体感ある走りもCX-8には備わっています。特に長距離ドライブでは、CX-8の魅力がよく理解できるはずです。とにかく疲れにくく、ペットに優しいだけでなくドライバーにも優しいクルマです。

ペットに優しい国産車 4位 トヨタ・プリウスPHV

画像: プリウスPHV。2017年2月15日フルモデルチェンジ 車両価格:326万1600円〜422万2800円

プリウスPHV。2017年2月15日フルモデルチェンジ 車両価格:326万1600円〜422万2800円

日本の電動化モデルの代表格といえばプリウス。その派生モデルとして電動化をさらに強く推し進めたのがプリウスPHEVです。現行型のプリウスは、プラットフォームやパワートレインに新世代のTNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)を採用。燃費性能だけでなく、走りの質感そのものを大きく進化させました。その上で、トヨタ・セーフティセンスという運転支援機能も充実化。走り、燃費、安全性と全方位に抜かりない高い実力を備えています。

そのプリウスの二次電池を増加させ、最大68.2kmものEV走行を可能とさせたのがプリウスPHEVです。静かでスムーズな走りは、もともとのプリウスも得意なものでしたが、プリウスPHEVはさらに一枚上手。ペットもプリウスPHEVの走りならば、文句を言うことはないはずです。

ペットに優しい国産車 5位 新型スバル・フォレスター ハイブリッド

画像: フォレスターハイブリッド。日本発表前 価格未定

フォレスターハイブリッド。日本発表前 価格未定

実のところ、スバルの新型フォレスターは、まだ発売前のモデル。しかもハイブリッドは、北京モーターショーで発表されたばかりで内容もまだまだ未定です。しかし、期待を込めて5位としました。

今度のフォレスターは、相当に出来の良いクルマと予想できるからです。なんといってもプラットフォームが、新世代のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)になります。この新世代SGPが素晴らしい。すでに新世代SGPが採用されたインプレッサは、その採用により先代モデルと比較して、大きな走りの進化を見せてくれました。見違えるほど走りの質感が高まっていたのです。

それと同じ驚きが、新しいフォレスターには期待できるのです。そして新型フォレスターにはハイブリッドも用意されるとも発表されました。スバルの特徴である水平対向エンジンとCVTの組み合わせは、滑らかな加速感を生みます。そして4輪すべてが、がっちりと路面をつかむような安心感ある走りもスバルの特徴です。もちろんアイサイトという運転支援も魅力。ペットだけでなく安心感と一緒にドライブしたい。そんな人にはスバルがおすすめとなります。

ペットとドライブするには必ず安全に留意すること

最後にひとつ重要なことをお伝えしたいと思います。犬や猫といったペットとドライブするときは、必ずペットの安全に留意しましょう。人間がシートベルトをしているようにペットにも、同様の配慮が必要です。万が一の事故のときに、犬や猫などのペットが車内で拘束されずにウロウロしていると、大けがをする可能性があります。

また、事故で窓が割れてペットだけが車外に投げ出されることも。考えてもみてください、たとえば高速道路で追突事故に巻き込まれてしまった。そのときに犬や猫が驚いて、高速道路を脱走したとしたら……。なんとも恐ろしいこと。ですから、ペットをクルマに載せるときは、専用のケージに入れてください。

「うちの子はケージが苦手だから」という人もいますが、それは「しつけができていない」と同義です。

もしも、地震や洪水といった自然災害時に家族で避難所に移動するというときに、ペットがケージに入れることができないと、ペットと一緒に避難できないことになります。先の東北の大震災のときは、飼い主とペットの別離という悲劇が数多く発生しています。ペットを家族と考えるのであれば、平時のうちにペットのためにできることをしておきましょう。

画像: ペットとドライブに行く際にはケージを用意したり、ペット用のシートベルトを装着したりして、安全にはきちんと留意しよう。

ペットとドライブに行く際にはケージを用意したり、ペット用のシートベルトを装着したりして、安全にはきちんと留意しよう。

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