世の中は、空前のインテリアグリーンブーム。ただ、「すぐ枯らせちゃった」なんていう人も多いのではないでしょうか? もう失敗しないため、夏のこの時季にグリーンライフを始めたいという人のため、多肉植物アレンジを提案するTOKIIROの近藤夫妻に植物たちと上手く暮らすコツを聞いてみました。

 

教えてくれたのは……

TOKIIRO
近藤義展さん・友美さんのユニット。
季節の色と書いて “季色”(ときいろ)。多肉植物に特化したアレンジを提案するご夫妻でのユニット。グリーンデザイン、ガーデンデザイン、ワークショップ開催など多岐にわたる活動の中から、空間(器)に生きるストーリー(アレンジ)を創作。

TOKIIRO
千葉県浦安市東野2-5-29
☎047-704-8483
http://www.tokiiro.com/

 

光が入る窓際で水耕栽培

根から吸った水がしたたり落ちそうな愛らしいヤツガシラの葉。

「TOKIIROシリンダーラボ」といってガラスの容器で多肉植物を水耕栽培する、夏らしいグリーンディスプレイを提案。

「もともとは、la kaguさんでのグリーンディスプレイで提案したことがきっかけです。多肉植物の水耕栽培も最近では普通になりましたが、3〜4年前までは実は非現実的なことだったんです」と義展さん。
 

画像: 事務スペース兼実験場所でもある書斎。植物の生きる標本として、ガラス容器に飾る水耕植物の実験的スペースに。

事務スペース兼実験場所でもある書斎。植物の生きる標本として、ガラス容器に飾る水耕植物の実験的スペースに。

「もともとはワークショップなどいろんな所で、多肉植物は水耕栽培できない、と言い続けてきたのですが、同時にいろいろな品種で実験しながらただ水につければいいということではなく、水を替える頻度や、日光の当たり具合などを試行錯誤することで、実現可能になりました。実験を繰り返して今に至るんです」

ただ、水耕栽培は豊富な太陽の光がないと絶対にダメ。それさえ注意すれば、窓から入る日差しを通す感じが気持ちいい、夏にぴったりのアイデアです。
 

  

大事なのは植物から見て
どこに置いてほしいか考えること

画像: 7年前に寄せ植えした多肉植物は外に置き雨水だけでこんなに元気に生長しているそうです。

7年前に寄せ植えした多肉植物は外に置き雨水だけでこんなに元気に生長しているそうです。

「最近はインドアグリーンの提案が多く見受けられます。しかしTOKIIROからは多肉植物は基本的に外で育ててほしいとお伝えしています。人間から見て置きたい場所に置くのではなく、あくまで生きているものだから植物から見てどこに置いてほしいかを考えるということ。お客様がいらっしゃるから、そのときだけ一瞬ここに置こうという考え方はありです。ただインテリアとして常時室内に置くのは、植物にとって息苦しいことも多い。植物にとって何が必要であるかを考えて置き場所を決めると、植物との生活が長続きすると思います」
 

もともと住んでいた浦安のご自宅を、建て替えて造ったという自宅兼ショップは、1階がショップとお店に来てくれた方のためのカフェスペース。2階がリビングガーデン、3階が寝室という、まさに多肉植物のために造られた空間になっています。設計時に建築士からは、人によっては住みにくいと念を押されたけれど、完成して住んでみると一番居心地のいいスペースになっている、と義展さん。

TOKIIROの近藤さん夫妻が暮らす自宅兼ショップは、多肉植物にとっていい環境を考えて自分達でデザインしたそうで、ガラス張りになった大きな天窓からたっぷりと太陽の光が入る2階のダイニングルームには、様々な種類のグリーンが共存しています。そんな自宅を造るに至るこれまでの経緯とは?
 

画像: TOKIIROを始めるきっかけとなった多肉植物のリース。外に飾っておけば光風雨をうけて一年を通して楽しめるといいます。

TOKIIROを始めるきっかけとなった多肉植物のリース。外に飾っておけば光風雨をうけて一年を通して楽しめるといいます。

「8年前に八ヶ岳倶楽部という当時柳生真吾さんが運営なさっていたギャラリー・レストランに行ったときに、妻が多肉植物のリースが欲しいと言ったのがきっかけなんです。そのときは結局買わず、柳生真吾さんの本『寄植えデザインBOOK』だけを買いました。そして後日、自分でリースを作って妻にプレゼントしたら、すごく喜んでくれたのがうれしくて、それがきっかけで今に至ります。多肉植物はすごく生命力がある植物。一緒に暮らしているとパワーがもらえますよ」
 

画像: 左・寄せ植えした多肉植物をつるせるようにカゴに入れて。 右・大きなグリーンはアジアっぽくないかごやバケツに入れて簡単アレンジ。

左・寄せ植えした多肉植物をつるせるようにカゴに入れて。
右・大きなグリーンはアジアっぽくないかごやバケツに入れて簡単アレンジ。

狭い階段のスペースは、段差をつけてグリーンを飾ると空間に広がりが出ます。

 
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●情報は、FRaU2016年8月号発売時点のものです。
Photo:Akiko Baba Illustration:Anri Yamada Composition:Mayuko Kobayashi

 

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