アカデミー賞主演女優賞受賞の「ラ・ラ・ランド」に続いては、テニス界のレジェンドを演じた「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」(2018年7月6日から公開中)でさすがの演技派ぶりを見せてくれるエマ・ストーン。その役作りにかけた思いなどを聞いてみましょう。

作品紹介はこちらから

「ある意味これまでで最も身体を使った役になったと言えるわ」

この男女のプロ同士が戦うテニス・マッチのことは知っていましたか?

監督のヴァレリー(ファリス)とジョナサン(デートン)から聞くまで、全く知らなかったの。子供時代にスポーツをしたこともなかったので、特に意識もしていなかったわ。でも脚本を読んで、ビリー・ジーン(キング)という女性に魅了されたの。彼女のことをできる限り学ぼうと考えたわ。これだけの経験をしている人なのに、あまり知られていないことが多いから。

彼女から学んだことは?

70年代当時、彼女はまだ20代だったにもかかわらず、多くの女性たちにとってインスピレーションとなる存在だった。社会運動を原動力としている彼女は、ティーンのころ、テニスをエリート向けのスポーツととらえていたの。裕福な白人ばかりがプレーしていたから。彼女には写真撮影用のスカートを買うお金もなくて、テニスクラブで「写真に入れない」と言われたのよ。

また女性がアスリートになることは見下されていたのね。男性と女性では育てられ方にも違いがあることにも気づいたの。私は彼女になりきるために、ウェイトリフティングやテニスの特訓を重ね、ある意味これまでで最も身体を使った役になったと思うわ。

ビリー・ジーン本人とも会ったのですか?

ビリー・ジーンは素晴らしいエンターテイナーよ。彼女が現われるとテニスコートは彼女のステージになるの。ドキュメンタリーでも「コートはステージで、テニスは私のダンス」と言っていたわ。

楽観的で人の良心を信じている彼女は、挑戦状を叩きつけてきた試合相手のボビー(リッグス)とも、彼が亡くなるまで友人だったということに、私は驚かなかった。彼女について知るほどに、美しい人生観を持った人だなと感じるの。

画像: デートン、ヴァレリー監督から演出を受けるエマ(右)

デートン、ヴァレリー監督から演出を受けるエマ(右)

「40年以上前の話なのに今でも共感できることが私にとって衝撃的」

スティーヴ・カレルとは再共演ですね。

前回の「ラブ・アゲイン」では父親と娘の役だったけど、一緒だったのは2シーンほどだったの。今回も一緒に映るシーンはあまり多くなくて、スティーヴと撮影を一緒にしたのは、人生で三日くらい(笑)。でも彼は最高なのよ。素晴らしい俳優というだけでなく、私が知る限り最も優しい人!ボビーの騒がしい性格の裏側にある彼の性質の良い面を引き出していて、見事な演技だわ。

ビリー・ジーンも複雑な内面を持っていますよね?

その時、彼女は社会的にも個人的にもプレッシャーを抱えていたの。テニスの試合の傍ら、愛する夫がいながら女性に対して愛情を持っていることに気付きだした。ちなみにビリー・ジーンと元夫ラリーは今でも友情は健在で、敬愛し合っているわ。ラリーと結婚した後で、自分が同性愛者だとビリー・ジーンは気づいたのだけど、ラリーは常に彼女を支えるチームメートで、素晴らしいフェミニストだったのよ。

70年代の話ですが、現代に通じることが多いですよね。

その時のビリー・ジーンにとって、この試合の結果が後世に大きな影響を与えるとは知り得なかったでしょうが、残念ながら、舞台となったのは40年以上前のことなのに、今も状況は大して変わってないと思う。この映画のテーマがいまでも多くの人にとって共感を呼ぶということが私にとって衝撃だったわ。

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」
2018年7月6日から公開中
2017年度作品。2時間2分。アメリカ映画。20世紀フォックス映画配給。
©2018 Twentieth Century Fox

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.