カナダ・トロントで開催されている「ロジャーズ・カップ」(ATPマスターズ1000/8月6~12日/賞金総額593万9970ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、19歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)が前年度覇者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6 7-6(11) 6-4で下し、またも番狂わせをやってのけることに成功した。

 先週のワシントンDCで優勝したばかりだった第2シードのズベレフは、マッチポイントでダブルフォールトを犯し、チチパスを初のATPワールドツアー・マスターズ1000の準決勝へと送り出してしまった。

「コート上で、僕は彼に一杯食わせるようなプレーをしたんだ」とチチパスは言った。「彼が予想していなかったようなことを、僕はやったんだよ」。

 準々決勝に至る過程で、チチパスは第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と第9シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒していた。彼は、1大会で3人のトップ10を下すことに成功した、2006年のラファエル・ナダル(スペイン)に次いで若いプレーヤーとなった。ナダルが2006年モンテカルロ・マスターズでその殊勲をやってのけたのは、彼がやはり19歳のときだった。

 チチパスは準決勝で、第4シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。アンダーソンは、第5シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2 6-2で下した。この試合にチチパスが勝つと、彼は1990年にATPワールドツアーが創設されて以来、4人のトップ10を連続で倒した最年少プレーヤーとなる。

 夜に行われた準々決勝では、カレン・ハチャノフ(ロシア)がロビン・ハッサ(オランダ)を6-3 6-1で倒した。ハチャノフは準決勝で、第1シードのナダルと対戦する。ナダルはこの日最後の準々決勝で、第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に2-6 6-4 6-4で競り勝った。

 試合後、第2セットでマッチポイントを握りながらそれをものにできなかった自らのプレーに怒り、取り乱したズベレフは、チチパスのプレーには感銘を受けていないようだった。

「対戦相手のほうがよりよいプレーしたときにはいつも、僕はそう言っている。恐らく僕は、ツアーでもっとも正直な男だ」とズベレフはコメントした。

「今日の対戦は、あらゆる面で、絶対的に哀れでお粗末な試合だった。僕は、彼がいいプレーをしたとは思わない」

 チチパスはファーストサービスを入れることができずに苦しみ、確率はズベレフの70%に対して47%だった。しかし、チチパスは4度手にしたブレークチャンスのすべてをものにし、反対にズベレフは14度ブレークポイントを手にしたものの、実際にブレークに成功したのは5度だった。

「今日のテニスのレベルは、最高だったとは言えない。まあまあだったよ」とチチパスは言った。

「でも、観客たちは楽しんでくれたみたいだね。彼らは(競り合いの)ショーやらすべてを気に入ってくれたようだ。僕は“まあまあ及第点のプレーをした”と言っておくよ」

 現在キャリア最高の27位の彼は、この勝利で来週のトップ20入りが確実となった。一方、ズベレフが敗れたことで、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が彼に代わって3位に浮上する見込みとなった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)
TORONTO, ON - AUGUST 10: Stefanos Tsitsipas of Greece serves against Alexander Zverev of Germany during a quarter final match on Day 5 of the Rogers Cup at Aviva Centre on August 10, 2018 in Toronto, Canada. (Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)

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