ハイハンドとローハンド。プロゴルファーでも選手によって異なるが、アマチュアによりオススメなのはどちらなのか。ニューヨークを中心に活動し、現地で最先端のゴルフ理論に日夜触れているゴルフインストラクター/パーソナルトレーナーとして活躍する宮崎大輝に聞いてみた。

欧米人に比べて背の高くない日本人にはローハンドがマッチする

宮崎によれば、世界のトップ選手はふたつのタイプに分類可能であり、それはアドレス、トップ、フィニッシュの各ポジションで手の位置が高いか低いかによって判別できるという。

「手の位置の高い“ハイハンド”の代表プレーヤーはバッバ・ワトソンが挙げられます。アドレスは立ち気味で手の位置も高い(ハイハンド)です。クラブ自体のライ角もアップライトでフェースの開閉は大き目、トップやフィニッシュも高いのが特徴です」

なるほど、たしかにマスターズ2勝のレフティ、ワトソンのスウィングは「ハイハンド」だ。では反対に「ローハンド」はどのような選手のことだろうか。

画像: ハイハンドで打つバッバ・ワトソンは、アドレス・トップ・フィニッシュの手の位置が高くフェースの開閉が大きい

ハイハンドで打つバッバ・ワトソンは、アドレス・トップ・フィニッシュの手の位置が高くフェースの開閉が大きい

「リッキー・ファウラーやトミー・フリートウッド、レキシー・トンプソンといったプレーヤーたちが、ローハンドの代表的選手ですね。トップの位置やフィニッシュの位置が低くフェースの開閉も少ないタイプです」

画像: ローハンドで打つリッキー・ファウラーは、アドレス・トップ・フィニッシュの手の位置が低くフェースの開閉も抑えられている

ローハンドで打つリッキー・ファウラーは、アドレス・トップ・フィニッシュの手の位置が低くフェースの開閉も抑えられている

トッププロのふたつのタイプのうち、宮崎は後者の「ローハンド」のスウィングを一般ゴルファーは真似してもらいたいという。その理由は現代のクラブの特性にある。

「最近のクラブは長く、アップライトになっています。アップライトにするということはフェースが左に向きやすいということ。最近、計測器が発達したことで、ボールの打ち出し方向にはフェースの向きが大きく関係していることがわかってきました。つまり、最近のクラブはフェース面が左を向きやすく、左に飛びやすい特性が強くなっているんです」(宮崎)

以前はスウィング中にフェースを開閉することが、ボールをつかまえる上では必須だった。しかし、最近はクラブ自体がボールをつかまえてくれるため、フェースを開閉する作業は、むしろボールを逃がすために行うようになっていると宮崎は指摘する。

「左に飛びやすいクラブで正しいスウィングをすると当然球は左に飛びます。そのためスウィング中にフェースの開閉を大きくして、少しフェースが開いた状態でインパクトする必要が出てきています。フェースの開閉が大きくなるハイハンドのスウィングは、それだけ複雑な動きが要求されるんです。スウィング中の動きが複雑になるとスピードは上げられなくなるし、結果も安定しません」(宮崎)

まとめれば、クラブがつかまるようになった今、フェースの開閉を行う必要性は低くなった。そのため、フェースの開閉を抑えた(抑えやすい)ローハンドのスウィングのほうがシンプルで、スピードも出しやすく、再現性も高い。そして、そもそも欧米人に比べて背の低い日本人にはローハンドのほうがマッチする。

では、どうすればローハンドなスウィングを手に入れられるのか。

「まずは構えでフェースが正しく向いているかをチェックします。フェースの向きをターゲットの右に向けるように構え、ボールを右に打ち出してフック回転をかけるのが理想です」(宮崎)

フェース面の方向のチェックには、磁石でフェースにつく器具を使うと便利だが、フェース面にティペグをテープなどで貼り付けても代用できるだろう。

「次にスウィング中にクラブをできるだけ回転させないように(フェースを開閉させない)します。フェースの開閉を少なくし、フィニッシュが低くなるように意識して振ると、フェース向きと軌道の差が少なくなり弾道が安定してきます」(宮崎)

スウィングはその時代のクラブによって少しずつ変化をしていくもの。手元の位置が低く、フェースの開閉の少ないスウィング。それが今の時代の道具にマッチした振り方なのかも。

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