男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ「日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ」(9月14~16日/大阪府大阪市・ITC靭テニスセンター/ハードコート)。3日目はシングルス1試合が行われ、日本の綿貫陽介(日清食品)が6-1 6-3のストレート勝利を収めた。

 すでに日本が3勝0敗と勝利を決めているため、この日の第4試合は両国ともにメンバーを変更。当初はダニエル太郎(エイブル/単72位)とミルザ・バシッチ(単79位)のエース対決が予定されていたが、綿貫とダルコ・ボヤノビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の対決となった。

 20歳の綿貫は、これがデ杯デビュー戦。「少し緊張もあった」と言うが、21歳のボヤノビッチも同じくデ杯デビュー戦だった。だが、276位と958位という世界ランクを比べるまでもなく、力の差は明らかだった。

画像: 力強いプレーで魅せた綿貫

力強いプレーで魅せた綿貫

 第1セットは第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、そのまま一気の4ゲーム連取。力強いサービスを軸にストロークでも主導権を握り、ボヤノビッチを揺さぶって6-1先取。第2セットも第2ゲームをブレークし、そのワンブレークを守って6-3。オールキープ、58分の完勝劇だった。

「相手をよく見て、大事にプレーしようと思っていた」と綿貫。序盤はやや硬さも見られたが、全体的には落ち着いて持ち味を十分に発揮した。「僕は日本が大好きで、デ杯とか、日の丸を背負って戦うのが大好きなんです」と満面の笑みを見せた。

画像: 試合後の握手をかわす綿貫(右)とボヤノビッチ

試合後の握手をかわす綿貫(右)とボヤノビッチ

 岩渕聡監督は「意図的にプレッシャーをかけて」綿貫をコートへ送り出した。勝敗決定後の試合だが、この試合の持つ意味は大きい。試合後、岩渕監督は「素晴らしいプレーで、この戦いを締めくくってくれた」とデビュー戦に合格点を与えた。

 西岡良仁(ミキハウス)の右手親指の状態によっては、その代役としてシングルス2を務めるはずだった。直前で西岡の出場が決まったために出番はなくなったが、そのための準備、緊張感が、この日の試合にしっかりと生かされていた。

 3日間に及ぶ戦いは、日本が4勝0敗で勝利を収めた。しかも4試合ともオールストレートの完全勝利。20歳の綿貫にデ杯デビューの機会を与えることもできた。「理想的な展開。最高のかたちで終えることができた」と岩渕監督が最後の会見で目を細めた。

画像: 戦いを終えた日本チーム

戦いを終えた日本チーム

 勝った日本は来年2月のファイナルズ予選への出場が決定。この戦いはホーム&アウェー方式でシングルス4試合とダブルス1試合の5ポイント制で争われる。その戦いに勝てば新フォーマットとなる11月のファイナルズに進むことができる。

 試合後は、両国によるエキシビションマッチが組まれた。綿貫が昨日のダブルスに出場したナルマン・ファティッチと組み、チームに帯同していたジュニアの田島尚樹(TEAM YONEZAWA)が兼任監督のトミスラフ・ブルキッチとペア結成。楽しいパフォーマンスの連続に観客も大喜びだった。

画像: ユニフォームを交換してプレー。なぜかこんな場面も…

ユニフォームを交換してプレー。なぜかこんな場面も…

(編集部◎牧野 正 写真◎松村真行)

※トップ写真は、デ杯デビュー戦を白星で飾った綿貫陽介(日清食品)

※文中の世界ランクは9月10日付

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