全日本選手権・岡山大会は、RacingAUTOBYのFacebookでもお知らせしたように、台風接近のために天候悪化が予想されるため、残念ながら30日(日曜)の全レースが中止となってしまいました。金曜はカラッと晴れ、土曜は何度か一時的な豪雨のために赤旗中断があったものの、なんとか全走行セッションを終了。しかし、あす9/30(日曜)の天気予報が悪く、最悪のパターンでは台風上陸・直撃も予想されるため、9/29(土曜日)14時ごろに中止発表がありました。
チャンピオン争いはもちろん、最終戦「MFJグランプリ」には、シリーズポイントを獲得しているライダーしか出場できないため、中止決定にはいろんな立場、意見があるのでしょうが、来場してくれるファンのみなさんの安全、ライダーやチーム関係者の安全を考えると、正しい判断だったように思います。というかなんで金曜の夜にでも中止発表できなか……ま、いいか。金曜の合同テスト→土曜の公式予選でポイントがつけられたから、ひとまずレース成立(?)ってことになるんでしょうか。

画像: JSBクラス初ポールポジションを獲得した高橋裕紀 「ピレリタイヤの良さをうまく出せた。ポールはうれしいけど、本音はドライでもいい位置を走りたいです」

JSBクラス初ポールポジションを獲得した高橋裕紀 「ピレリタイヤの良さをうまく出せた。ポールはうれしいけど、本音はドライでもいい位置を走りたいです」

ちなみに岡山大会のポイントは予選結果に対してのハーフポイント。ポールポジションを獲得すると、優勝した時のハーフポイント、つまり25ポイントの半分=12.5ポイントがつけられるというわけです。
そこで気になるのがシリーズタイトルです。2018年シーズン、残すは11/3~4に開催される最終戦・鈴鹿大会のみ。このレースは「MFJグランプリ」と銘打って開催され、JSB1000クラスは2レース、J-GP3/J-GP2/ST600クラスは1レースが開催されます。最終戦はボーナスポイントとして一律3ポイント(これ、1位だけにじゃなくポイント獲得者全員につきます)が付与されますから、JSBクラスは2レース勝って最大で56ポイントを獲得可能。他クラスは1レースですから、最大で28ポイントですね。ちなみに20位が通常1ポイント、そこに3ポイントがプラスされるので4ポイントになって、21位以下には変わらずノーポイントです。
第7戦オートポリス大会までを終わってのJSBクラスのポイントランキングは

① 中須賀克行(ヤマハ)   212P
② 高橋 巧(ホンダ)     -44P
③ 渡辺一馬(カワサキ)   -53P
④ 野左根航汰(ヤマハ)   -77P 
⑤ 津田拓也(ヨシムラスズキ)-86P 
⑥ 渡辺一樹(ヨシムラスズキ)-86P

といったトップ6の顔ぶれです。数字はトップからのポイント差です。
これに岡山大会の予選結果が以下の通り。
① 高橋裕紀(モリワキホンダ) +12.5P
② 野左根航汰(ヤマハ)    +11P
③ 高橋 巧(ホンダ)      +10P
④ 中須賀克行(ヤマハ)     +9P
⑤ 津田拓也(ヨシムラスズキ)  +8P
⑥ 清成龍一(モリワキホンダ)  +7.5P

画像: 「走行が終わってピットに戻ったらチームのみんながすごく喜んでくれてた。それがうれしい」(高橋)

「走行が終わってピットに戻ったらチームのみんながすごく喜んでくれてた。それがうれしい」(高橋)

これで第8戦岡山大会を終わってのポイントランキングは
① 中須賀克行 221P ② 高橋巧 178P ③渡辺一馬 163.5P
④ 野左根航汰 146P ⑤ 高橋裕紀 134.5P ⑥津田拓也 134P
となりました。高橋裕紀がランキングを上げてきましたね。

これで、チャンピオン獲得の可能性があるのは、上位3名のみ。最大獲得ポイントは58ポイントですから、仮に高橋がWウィンを決めると236P。中須賀は優勝回数で優っていますから、同ポイント、つまりあと15ポイント獲得(=9位に1回入れば)でOKということになります。渡辺一馬のチャンピオン獲得条件は、中須賀と高橋巧が2レースともノーポイントで、かつ渡辺がWウィンすれば、中須賀を2.5ポイント上回ってのチャンピオン、となります。可能性は限りなく低いですが、こんなことになったら、もう世界のレース史に残る大逆転ですね。

画像: 終盤まで高橋裕紀とポール争いを繰り広げた野左根。いま打倒中須賀に一番近い男!

終盤まで高橋裕紀とポール争いを繰り広げた野左根。いま打倒中須賀に一番近い男!

画像: 雨を得意とする高橋巧だが、今シーズン、その雨のレースはなし。運も含め、今ひとつノれない…

雨を得意とする高橋巧だが、今シーズン、その雨のレースはなし。運も含め、今ひとつノれない…

もちろん、そんなチャンピオン獲得条件なんて気にもせずに、中須賀も高橋も渡辺一馬も、「最終戦優勝」って勲章を狙ってくるでしょう。
思わぬ水が入った岡山大会となりましたが、これで全クラスともチャンピオン決定は最終戦に持ち越し、となったレースでした。

写真・文責/中村浩史

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