11月4日(日)、愛知県・熱田神宮から三重県・伊勢神宮への106.8km8区間で行われる全日本大学駅伝対校選手権。昨季の箱根駅伝ではまさかの12位に終わった駒澤大だが、10月の箱根駅伝予選会では他を寄せ付けない強さでトップ通過。全日本大学駅伝では台風の目となるかもしれない。

※写真上=箱根駅伝予選会では圧倒的な強さを見せた駒澤大
写真/井出秀人(陸上競技マガジン)

 全日本大学駅伝史上最多となる12度の優勝を誇る駒大は、4年ぶりの大会制覇を虎視眈々と狙う。
 10月13日に行われた箱根駅伝の予選会では圧倒的な強さを見せつけ、断トツのトップ通過。夏合宿でスタミナを強化し、チーム全体の底上げに成功した。エースの片西景(4年)を筆頭にハーフマラソンの自己ベストを8人が更新。大八木弘明監督はチームを引っ張っる4年生だけでなく、2年生の加藤淳、3年生の中村大聖、中村大成ら下級生の好走に手応えを感じており、「いい弾みになる」と不敵な笑みを浮かべていた。
 今年度のチーム目標は「2.5冠」。10月に第一関門の「0.5冠」を達成し、1カ月足らずで迎える伊勢路。藤田敦史コーチは「さすがに調整が難しい」と慎重な口ぶりだったものの、選手たちは強い意欲を示す。
 箱根の予選会でチーム2位のタイムでフィニッシュした伊勢翔吾(4年)は、自信にあふれていた。「全日本で勝つのは簡単ではないと思う。それでも、僕らの目標は変わらない」と力を込めた。
 エースの片西も特別な思いがある。憧れの藤色のタスキをかけ、初めて走った学生駅伝が伊勢路だった。2年前は無我夢中で走り、チームのことを考える余裕はなかった。3年生では1区で区間2位とチームの中心選手としての役割を果たし、今年はエースとしての重責を担う。昨年は「区間3位以内に入りたい」と話していた男も、今年は「区間賞を狙う」と堂々と宣言する。「去年はこんなことは絶対に言わなかった」と笑うものの、自信あふれる言葉には強い決意がにじむ。高校3年生のときに駒澤大が4連覇した全日本駅伝は、いまでも覚えている。
「僕が入学してから一度も勝っていないので。今年こそは絶対に勝ちたい」
 昨年度は箱根駅伝で9年ぶりのシード落ちを味わい、いまチーム全体が勝利に飢えている。主将の堀合大輔は悔しさを糧にチーム一丸となって努力を積み重ねてきたという。
 全日本のエントリーメンバーには前回大会を経験した6人含め、箱根駅伝の予選会で結果を残した選手がずらりと並ぶ。
【駒澤大エントリーメンバー】
【4年】伊勢翔吾、片西景、下史典、白頭徹也、堀合大輔
【3年】中村大成、中村大聖、山下一貴
【2年】伊東颯汰、小島海斗、小原拓未、加藤淳、神戸駿介 
 今年度は7区間の距離が変更となり、前半の4区まではすべて12km以内。後半になればなるほど、距離が伸びる。長距離に強い駒大にとっては、前半の区間配置がカギを握るか。
文/杉園昌之

片西(左)は箱根駅伝予選会で留学生たちと互角のレースを展開した
写真/井出秀人(陸上競技マガジン)

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