先日、ISPSハンダのゴルフイベントで3年ぶりに来日したポーラ・クリーマー。彼女は大の親日家で、日本食が大好き。「アメリカのとんかつって、日本のものとは全然違うのよね。日本のは最高においしいわ」そんな風に無邪気に日本フリークであることを語っていたポーラだったが、実は波乱万丈な出来事が彼女の身に起きていたこともその場にいた記者たちに語った。

怪我、手術、キャディ変更、コーチ変更、離婚……

「実はここ最近でたくさんのことが私の人生で変わったの。でもそういうことも全てポジティブにとらえ、来年に向かって歩んでいこうと思う」

昨年、引退を決めた宮里藍の現役最終戦「エビアン選手権」で最後のプレーイングパートナーに選ばれたポーラ。しかし彼女は長年患ってきた左手首の故障のため初日のプレー中に棄権。その約1カ月後に米国テキサス州ヒューストンで手術を受けた。約6カ月間戦線離脱し、治療に励んだが、ようやく復帰したのは今年の3月のバンク・オブ・ホープファウンダーズカップだった。

その時彼女は「全く新しいポーラが帰ってきたわ。今はゴルフに思い切り集中でき、エネルギーを注ぐことができる。すごくいい感じよ。精神的にも肉体的にも今までになく強くなったと思う」と語ったという。

画像: 今年の3月に復帰したポーラは精神的にも肉体的にも強くなったと話す(写真は2017年の全米女子オープン 撮影/南しずか)

今年の3月に復帰したポーラは精神的にも肉体的にも強くなったと話す(写真は2017年の全米女子オープン 撮影/南しずか)

実際、この1〜2年、彼女の人生はコース内外で劇的に変化していた。2016年11月、14年間コンビを組んでいたキャディ、コリン・カン氏から、以前、ロレーナ・オチョアやスザン・ペテルセンらを担いでいたキャディ、デビッド・ブルッカー氏にチェンジ。

コーチもゲーリー・ギルクリストから、コリン・モンゴメリー、カトリオナ・マシューらを見ているケビン・クラッグスに変わった。それに伴いスイングも大改造。彼女曰く「スイングは、改造前後で昼と夜くらい大きな違いがある」という。

トレーニング法、ボール、クラブ……なども変わったが、トレーニングで鍛えられた体により、ドライバーの平均飛距離は15ヤード飛ぶようになったという。ポーラも「実際、こんなにパワーがあったなんて初めて知ったわ」と語っていた。今年の3月にようやくケガの治療から復帰したが、マネージャーは「今までになくゴルフに対してポジティブでやる気がみなぎっている」と語っていた。

だが、変化はそれだけにとどまらなかった。彼女は「離婚」も経験していたのだった。2014年に家族ぐるみで付き合いのあったユナイテッド航空のパイロット、デレク・ヒース氏と結婚したが、昨年の夏に離婚。

「私たちはもう一緒じゃないの。プライベートなことだからあまりいいたくないけど……」と米国メディアにも当時言葉少なに語っていたので、離婚の原因は不明だが、ポーラにとっては離婚にケガに……とついてない1年だったと言えるだろう。

しかし、先日来日した際、彼女はこんなことを言っていた。

「いろんなことに意味があると思うし、手術も将来にとってはいいことだと思っている。来年が楽しみよ」

タイガーの80勝にも勇気付けられた。ケガに苦しみ、手術を繰り返し、この2年ほど試合に出られない日々を送ったタイガーが、ツアー選手権で復活優勝を遂げたのを観て、

「この優勝には勇気付けられたわ。実際にケガをして手術したことがある人しかわからないことだと思うけど、自分も同じような状況に置かれて、彼がいかに大変だったか、今では理解できる。でもタイガーができたんだから、私にもできると思えるの。彼の優勝は私に勇気と自信を与えてくれたわ。私もタイガーのようにまた勝ちたいし、2020年に大好きな日本で開催される東京オリンピックに出ることを目標に頑張りたい」

激動の1年を経験し、時には心が折れそうになったこともあるだろうが、ゴルフを再びできる喜びを噛み締めながら、全てを吹っ切ってポジティブに物事を考えられるポーラがいる。よりたくましく、強くなった彼女の来年の活躍が楽しみだ。

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