保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした? と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみる。第9回は、異業種コラボの第1弾「WiLL Vi」だ。(ホリデーオート2018年12月号より)

WiLLプロジェクトの第1弾、Viは「カボチャの馬車」?

1999年から2004年にかけて実施された異業種合同プロジェクトが「WiLL」だ。トヨタのほか、松下電器(現パナソニック)、花王、アサヒビール、近畿日本ツーリストの5社が立ち上げ、のちにコクヨや江崎グリコも参画。ターゲットは当時の20~30歳代(いわゆるニュージェネ)で、こだわりの世代に向けた商品開発を行うのが狙いだった。

画像: スタイリングモチーフは、実際にカボチャの馬車だったらしい…。

スタイリングモチーフは、実際にカボチャの馬車だったらしい…。

そんなWiLLプロジェクトの第1弾として2000年1月に発売されたのがViだ。クリフカットのリアウインドーなどユニークなフォルムから「カボチャの馬車」と呼ばれた。ベースになったのは初代ヴィッツだから、クルマの素性的には悪くない。WiLLブランドのクルマということで、トヨタのエンブレムやロゴは装着されていなかった。

画像: インパネのイメージは、フランスパンだったという。

インパネのイメージは、フランスパンだったという。

また、トヨタの他車用パーツはもちろん、他メーカーの純正パーツを流用していた(ダイハツ オプティのドアミラーや、ユーノス ロードスターのウインカーなど)のもユニークだった。ノーマルルーフのほかにキャンバストップもラインアップされた。

画像: リアウインドーの傾斜角が普通とは逆のクリフカッットを採用していた。

リアウインドーの傾斜角が普通とは逆のクリフカッットを採用していた。

若い女性層を狙った独特のスタイリングは好き嫌いが分かれ、また車両感覚がつかみにくいとかベース車のヴィッツに比べると割高であるとか人気は今ひとつで、2001年12月に2年という短命で販売を終了した。(文:ホリデーオート編集部)

画像: 写真のキャンバストップもラインアップされていた。

写真のキャンバストップもラインアップされていた。

WiLL Vi主要諸元

●全長×全幅×全高:3760×1660×1575mm
●ホイールベース:2370mm
●重量:940kg~
●エンジン型式・種類:2NZ-FE・直4DOHC
●排気量:1298cc
●最高出力:88ps/6000rpm
●最大トルク:12.5kgm/4400rpm
●10・15モード燃費:17.2km/L
●燃料・タンク容量:レギュラー・45L
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:165/65R15
●価格(当時):130万円~

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.