保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした? と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみる。第10回は、異業種コラボの第2弾「WiLL VS」だ。(ホリデーオート2017年12月号より)

WiLLプロジェクトの第2弾「VS」はスポコンを意識したモデル

WiLLプロジェクトの第2弾は、2001年4月にデビューしたVSだった。カローラ系のプラットフォームを採用した5ドアハッチバックで、全幅が1700mmを超えていたので3ナンバー登録となったのは、この当時のコンパクトカーとしては珍しいことだった。

画像: エッジを効かせたスタイリング。リアウインドーの形状もユニークだった。

エッジを効かせたスタイリング。リアウインドーの形状もユニークだった。

Viとはターゲット層もコンセプトも異なり、実用性よりもスタイリングが重視された。そのためもあったか、国内専売車であったにもかかわらず初披露は2001年1月のロサンゼルス・オートショーだった。デザインコンセプトは「ステルス戦闘機」だったという。

画像: ステアリングやATノブのデザイン、メーターの文字など、インテリアも独特のものだった。

ステアリングやATノブのデザイン、メーターの文字など、インテリアも独特のものだった。

パワーユニットには1.8L DOHCの2ZZ-GE搭載車を設定するなど、当時アメリカで流行っていた「スポコン(スポーツコンパクト)」を意識したクルマだったことは明白だ。
WiLL VSの販売はビスタ店とネッツ店が統合された2004年4月まで続けられ、WiLLシリーズの中では事実上もっとも長寿なモデルであった。(文:ホリデーオート編集部)

画像: WiLLシリーズのクルマでは、唯一カローラ系のプラットフォームを採用していた。

WiLLシリーズのクルマでは、唯一カローラ系のプラットフォームを採用していた。

WiLL VS 1.8VVTL-i 主要諸元

●全長×全幅×全高:4385×1720×1430mm
●ホイールベース:2600 mm
●重量:1190kg
●エンジン型式・種類:2ZZ-GE・直4DOHC
●排気量:1795cc
●最高出力:190ps/7600rpm
●最大トルク:18.4kgm/6800rpm
●10・15モード燃費:12.0km/L
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:205/55R16
●価格(当時):205万円

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

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