保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした? と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみる。第11回は、異業種コラボの第3弾にして最終モデルとなった「WiLL サイファ」だ。(ホリデーオート2017年12月号より)

WiLLプロジェクトの最終モデル「サイファ」はヘルメットやカプセルがモチーフ?

WiLLプロジェクトの第3弾は、2002年10月に発表された5ドア ハッチバックの「サイファ」だ。サイファ(Cypha)という車名は、英語のサイバー(Cyber)と馬車(Phaeton:フェートン)との造成語であるといわれている。

画像: フロントマスクのイメージをリアビューにも反映。前後フェンダーはブリスター風だった。

フロントマスクのイメージをリアビューにも反映。前後フェンダーはブリスター風だった。

サイファはViと同様、ヴィッツ系のプラットフォームから生まれた。ユニークな内外装デザインのコンセプトは「ディスプレイ一体型ヘルメット」や「サイバーカプセル」と言われた。

時代を先取りしたディスプレイ一体型のデザインに、「トヨタ G-BOOK」対応カーナビを初めて搭載し、今日のカーコネクティッドにつながる先進技術を搭載した実験車的役割も与えられていた。

画像: メーターパネルやセンターダッシュなど丸型基調のインテリアデザインもユニーク。

メーターパネルやセンターダッシュなど丸型基調のインテリアデザインもユニーク。

パワーユニットは、FFが1.3Lの2NZ-FE、4WDは1.5Lの1NZ-FEで、いずれもミッションは4速AT。
2005年2月、ヴィッツが2代目にフルモデルチェンジされ、WiLLプロジェクトの終了と同時に販売を終了した。

画像: 縦型ヘッドランプやヘルメットをイメージしたという独特のスタイリング。

縦型ヘッドランプやヘルメットをイメージしたという独特のスタイリング。

WiLL サイファ 1.3L(2WD) 主要諸元

●全長×全幅×全高:3695×1675×1535mm
●ホイールベース:2370mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:2NZ-FE・直4DOHC
●排気量:1298cc
●最高出力:87ps/6000rpm
●最大トルク:12.3kgm/4400rpm
●10・15モード燃費:18.0km/L
●燃料・タンク容量:レギュラー・45L
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:175/65R14S
●価格(当時):126万円

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

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