今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)。

 カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は、グランドスラム大会では初めて前年度覇者として新しい領地に入っていく。

 ロジャー・フェデラー(スイス)にとっては、それは慣れ親しんだ経験だ。

 昨年の女子決勝は、ともに初のグランドスラム・タイトルを目指すふたりの選手の顔合わせとなり、ウォズニアッキが世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を抑えて優勝杯を掲げることになった。

 フェデラーはマリン・チリッチ(クロアチア)を倒し、6度目のオーストラリアン・オープン優勝を遂げ――合計20度目のグランドスラム・タイトルだ――復活のキャリアで、前年に獲得したタイトルを防衛して見せた。

 37歳の彼は、最多記録タイである20度目のオーストラリアン・オープンで、いまだ記録を目指している。それは今大会で7度優勝した最初の男となることであり、2つのグランドスラム大会で最低7つのシングルス・タイトルを史上初の男となること(彼はウインブルドンで8度優勝している)、また30歳を超えてから5つのグランドスラム・タイトルを獲った初の男子プレーヤーとなることだ。

 もちろん彼は、ここ2つのグランドスラム大会で優勝し、やはり7度目の全豪タイトルを目指しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)との厳しい戦いにさらされることになる。また、やはり復活したラファエル・ナダル(スペイン)、前年準優勝のマリン・チリッチ(クロアチア)、昨年のATPツアー最終戦を制したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らもいる。

 だが、アンディ・マレー(イギリス)がまた決勝まで突き進むことはなさそうだ。マレーは決勝に5度進出したこの大会でプレーを始めることを望んだが、手術を受けた腰の痛みのため、あとどれくらい長くプレーできるかわからないことを明かした。彼は、もしそこまで続けられるならという条件付きで、ウインブルドンで引退することを目指しているという。

 フェデラーは日曜日に、いわゆる『ビッグ4』のほかのメンバー、ナダル、ジョコビッチ、マレーより5歳年上なのにもかかわらず、どのようにして高いフィットネスレベルを保っているのか、と尋ねられた。彼は、自分で自分の身体を理解していること、そしてすぐれたチームに囲まれていることを理由に挙げた。

「もしかすると、僕のプレーの仕方も関係しているかもしれない。ほかのプレーヤーよりスムースなのかもしれない」とフェデラーは言った。彼は、ほとんど難なくやっているように見えるプレースタイルと、驚くべき片手打ちバックハンドで知られている。

「そんなふうに見えるかもしれないが、僕は試合中、極めて懸命に頑張ってもいるんだ。たぶん、ただそういう印象を与えていないだけで。それが方程式の一部をなしているものなのかは、わからないけどね」

 フェデラーは、31歳のマレーの、起ころうとしている引退の発表にショックを受けたと言った。

「そのニュースは、僕らトップの選手たちにとってショックだった。僕らはアンディのことを非常によく知ってるからね。僕らは彼が好きだ。彼はいい奴なんだよ。そして偉人でもある」

 彼はまた、こうも言った。

「つらいことだが、少しして振り返ってみたとき、彼は自分が達成したすべてを、この上なく誇らしく思うことだろう」

 キャリア100勝目となるタイトルを目指しているフェデラーは、月曜日の夜にロッド・レーバー・アリーナで行われる世界99位のデニス・イストミン(ウズベキスタン)に対する試合で大会の口火を切る。それは時間的に、おそらく大会の3番目のショーコートであるメルボルン・アリーナで、マレーが22位のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦したあとになるだろう。

 イストミンは2017年大会の2回戦でジョコビッチを破って皆を驚かせ、最終的に4回戦まで勝ち進んだ選手で、フェデラーは2006年大会の1回戦で対戦した経験から、このベテランを警戒していた。

「デニスがノバクにやったことは知っている。数年前、僕はあの試合をほぼ全部見た。過去に僕は、彼に対して厳しい試合を経験している。彼は速いコートの上で、いいプレーができる選手だ」とフェデラーはコメントした。

「僕はいいテニスをプレーしている。僕を倒すには、僕の対戦相手はよいパフォーマンスをする必要があると思っている」

 ウォズニアッキは、ロッド・レーバー・アリーナで、シャラポワ、ナダル、世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)の試合のあとの最初のナイトマッチで、アリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)と対戦する。

「ディフェンディング・チャンピオンとしてここにいる、というのはポジティブなことだと思うわ。私はそれを、素敵で楽しいチャレンジと受け止めている」と第3シードのウォズニアッキは言った。

「もう1年が経ったなんて信じられない。そんなふうに感じられないわ」

 ウォズニアッキはシーズン末のWTAファイナルズの際に、慢性関節リウマチと診断されたことを明かし、そのためオフシーズンの大部分で休養をとり、回復に努め、2019年に向けての準備を整えることに費やした。

 昨年のここでのブレイクのあと、ウォズニアッキはほかのグランドスラム大会で4回戦を超えることはできなかったが、今はボールを非常にいい感覚で打てていると感じているという。

 ここ8つのグランドスラム大会で8人の違った女子の優勝者が生まれており、その過程でフレンチ・オープン優勝者のハレプと、USオープン・チャンピオンの大坂なおみ(日清食品)は、昨年それぞれ初めてのグランドスラム・タイトルを獲り、ケルバーはウインブルドンで3度目のグランドスラム制覇を果たした。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は昨年、産休中だったためメルボルンでタイトル防衛に挑むことはできなかったが、ウインブルドンとUSオープンで連続して準優勝した末にシーズンを終えた。

 今、彼女は第16シードとして、8度目のタイトル獲得を目指してメルボルンのコートに戻ってきた。23度グランドスラム大会を制した元女王は、揃って大会2日目からプレーを始める姉ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、ハレプと同じドローのブロックに位置している。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は2018年オーストラリアン・オープン優勝者のロジャー・フェデラー(スイス/右)とカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク/左)

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