新型スープラの誕生を記念して、日本ではセリカXXと呼ばれたモデルからの系譜を振りかえってみたい。最終回は、1993年に発表された2代目スープラだ。(ホリデーオート2019年2月号より)

妥協なきリアルスポーツへの進化

画像: 撮影車は1996年式のSZ-R。ボディカラーは、スーパーホワイトII。

撮影車は1996年式のSZ-R。ボディカラーは、スーパーホワイトII。

セリカからソアラへとベースを変え、より大きく豪華で本格スポーツ性を追求した初代スープラ。
だが、ツーリングカーレースでは強敵シエラに歯が立たず、マイナーチェンジによりスポーツ性をさらに強めた。

画像: 右リアコンビランプ上のエンブレムは、独特の書体。似たような書体が新型スープラにも継承されている。

右リアコンビランプ上のエンブレムは、独特の書体。似たような書体が新型スープラにも継承されている。

しかしその結果、次世代ではスポーツカーとしての素性を根本から見直さなければならなくなった。長く重いボディは贅肉を削ぎ落として剛性を高め、ホイールベースを短縮して回頭性を向上させる。
エンジンもよりパワフルな2JZ型にすることで、ツインターボでは280㎰と44kgmというパワースペックを得た。

画像: 撮影車はノンターボの2JZ-GE型エンジンで、225psと29kgmながら5速MTを駆使すれば素直な吹け上がりが楽しめる。

撮影車はノンターボの2JZ-GE型エンジンで、225psと29kgmながら5速MTを駆使すれば素直な吹け上がりが楽しめる。

このようにして2代目スープラは1993年に発売された。XXや初代スープラがもどかしく感じられるほどスポーツカーに振り切った2代目は、スタイルも斬新だ。

初代より100mm短く65mmも幅広くなったボディは全身筋肉質な曲面で構成され、巨大なリアスポイラーが高性能を予感させた。

画像: メーターナセル全体がドライバーを包み込むデザインでコクピット感覚を増幅させている。

メーターナセル全体がドライバーを包み込むデザインでコクピット感覚を増幅させている。

実際に走らせてみれば、スタイルに負けない実力。ツインターボのRZ系であればゲトラグ製の6速MTを介して44㎏mもの大トルクで低速から力強く加速した。

発売翌年の94年には17インチホイールと大型4ポットブレーキキャリパーが採用され、加速性能に見合う以上の制動性能も与えられた。

画像: 運転席は一部電動アジャスト。ハーフシートカバーは当時の純正オプション。

運転席は一部電動アジャスト。ハーフシートカバーは当時の純正オプション。

画像: 先代よりリアシートの居住性は少し向上したが、それでも大人が長時間座るのはツラかった。

先代よりリアシートの居住性は少し向上したが、それでも大人が長時間座るのはツラかった。

名実ともにスポーツカーへ進化した2代目スープラは、ツーリングカーレースなき後の全日本GT選手権に参戦。ライバルのGT-Rを相手に97年、2001年、02年とチャンピオンを獲得。トヨタを代表する名車となった。

画像: ヘッドランプはリトラクタブルから固定式に。当時流行し始めていたプロジェクター式を採用していた。

ヘッドランプはリトラクタブルから固定式に。当時流行し始めていたプロジェクター式を採用していた。

2代目スープラはチューニングのベース車両としても人気を博した。コンピュータとマフラーの変更で簡単に400ps以上のハイパワーが手に入り、タービン交換などの大がかりなチューニングでは1000psも夢ではなかった。(文:増田 満、写真:伊藤嘉啓)

画像: 巨大なリアスポイラーはウインドーを遮らない形状と厚みのため十分な後方視界が確保されている。

巨大なリアスポイラーはウインドーを遮らない形状と厚みのため十分な後方視界が確保されている。

■スープラSZ-R(1996年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4520×1810×1275mm
●ホイールベース:2550mm
●重量:1430kg
●エンジン型式・種類:2JZ-GE・直6DOHC
●排気量:2997cc
●最高出力:225ps
●最大トルク:29.0kgm
●10・15モード燃費:8.9km/L
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前225/50ZR16、後245/50ZR16
●当時価格:315万円

画像: セリカXXとスープラについては、ホリデーオート2019年2月号にも掲載されています。

セリカXXとスープラについては、ホリデーオート2019年2月号にも掲載されています。

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