ランエボと言えば三菱自動車の一番トガった部分を担ったクルマだ。当時としてはハイパワーなエンジンと、常に最新のフルタイム4WDシステムを搭載。見かけはセダンだが紛れもないスーパーカーだったランエボの歴史を振り返ってみたい。今回は、ランサーエボリューションV.

ワイドトレッド化され、3ナンバーとなったエボV

1998年1月には、5代目となるランサーエボリューションⅤが発売された。この頃のWRCでは、トヨタ・カローラやスバル・インプレッサなど、ラリースペシャルとも言えるWRカーが参戦するようになったが、三菱自動車としてはあくまでグループAマシンで参戦するスタイルを採っていた。

画像: エボIVより全幅は80mm拡大された。フロントスポイラーも大型化され、顔つきは精悍になった。

エボIVより全幅は80mm拡大された。フロントスポイラーも大型化され、顔つきは精悍になった。

そこでWRカーに対抗するため、初の3ナンバーボディとしトレッドを拡大。さらにタイヤサイズも225/45R17へと拡大した。

国内でもモータースポーツイメージで人気となり、WRCではトミ・マキネンがドライバーズ連覇を、マニュファクチャラーズも三菱がチャンピオンとなり、ダブルタイトルを獲得した。

画像: ベース車が1997年8月にマイチェンしたので、リアコンビランプのデザインなども変更されている。

ベース車が1997年8月にマイチェンしたので、リアコンビランプのデザインなども変更されている。

エンジンの最高出力はエボIVから変わらず280psだが、タービンのノズル面積を拡大し、従来より大容量のインタークーラーを採用。ピストンの軽量化なども図られ、最大トルクは38.0kgmと2kgmの向上を実現した。

画像: リアウイングの仰角を4段階に調整し、低速から高速まで走行条件に応じて最適なセッティングができた。また、空気抵抗と揚力低減のため、デルタ型ウィッカを装着した。

リアウイングの仰角を4段階に調整し、低速から高速まで走行条件に応じて最適なセッティングができた。また、空気抵抗と揚力低減のため、デルタ型ウィッカを装着した。

サスペンションではトレッドを拡大するためフロントロアアームを延長、リアのマルチリンクも各アームの取り付け位置を見直し、アッパーアームやリアクロスメンバー、デフサポートメンバーをアルミ化し軽量化も図った。

画像: 1998年、ランエボVを投入した三菱はWRCに挑戦すること20余年にして、ついにマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

1998年、ランエボVを投入した三菱はWRCに挑戦すること20余年にして、ついにマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

市販モデルではショックアブソーバーに倒立式も採用し、ばね下重量を低減させて操安性能の向上も図っている。

ランサーエボリューションV(1998年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4350×1770×1415mm
●ホイールベース:2510mm
●車重:1360(1260)kg
●エンジン型式・種類:4G63インタークーラーターボ・DOHC[16V]直列4気筒
●排気量:1997cc
●最高出力:280ps/6500rpm
●最大トルク:38.0kgm/3000rpm
※( )内はRS

画像: ランサーエボリューションの進化は、ホリデーオート2019年1月号にも掲載されています。

ランサーエボリューションの進化は、ホリデーオート2019年1月号にも掲載されています。

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