フルライン4WDを目指した三菱自動車は、早くからSUVの可能性を探り、近年は電動車の先行メーカーとしてEVにも力を入れる…。そんな三菱の先見性や技術力をコンセプトカーで紹介する短期集中連載。最終回は「HSR」の変遷を紹介しよう。

次世代モビリティの追求を披露してきたコンセプトカー
「HSR:Highly Sophisticated-transport Research」

HSR(1987年)

画像: HSR(1987年)

初めて「HSR」の名が与えられたコンセプトカー。スチールパネルのフロアにパイプフレームのキャビン、ケブラー製のボディパネルで構成されたCd=0.20という超空力ボディに、295psの2Lターボエンジンとアクティブ4(フルタイム4WD、4WS、4ABS、4輪独立懸架)を搭載した高速4WD実験車。当時、谷田部のテストコースを300km/hオーバーで巡航して人々を驚かせた。

画像: リアには巨大なエアブレーキも備わっていた。

リアには巨大なエアブレーキも備わっていた。

画像: フロントに搭載されていた2Lターボエンジン。コンセプトカーのエンジンが撮影できたのは、今では信じられない話だ。

フロントに搭載されていた2Lターボエンジン。コンセプトカーのエンジンが撮影できたのは、今では信じられない話だ。

HSR-II(1989年)

画像: HSR-II(1989年)

当時研究段階にあった電子制御の可能性を極限まで追求した先行実験車。3LのV6 DOHC+ツインターボエンジンをフロントに横置きした4WDで、パワー、可変デバイスによる空力特性、操縦安定性、情報インフォメーションなどをコンピュータで制御する。自動追尾や自動車庫入れの半自動制御も搭載していた。

画像: エアブレーキは左右分割式となり、コーナリング時はイン側だけ作動できるようになった。

エアブレーキは左右分割式となり、コーナリング時はイン側だけ作動できるようになった。

HSR-III(1991年)

画像: HSR-III(1991年)

「スモール is ビューティフル」をテーマに開発されたアドバンスカー。空力境界層制御技術の導入で進化したスタイリングと空力の融合により、Cd=0.20を達成している。1.6LのV6 DOHCエンジンをフロントに横置きした4WDで、省燃費性にも配慮している。ルーフは電動開閉式で、オープンエアドライビングも楽しめる。

HSR-IV(1993年)

画像: HSR-IV(1993年)

前回に出展されたHSR-IIIの、最新技術の集積による小型化を一段と進化させたモデル。ポイントは電動でクーペ/タルガトップ/オープンに変えられる機能と、三角錐の突起で作り出すエラスティック・エアロテールII。エンジンは1.6LのV6DOHC-MIVECで、ボディはCd=0.20と空力的にも優れていた。

HSR-V(1995年)

画像: HSR-V(1995年)

「知性と野生の融合による人車一体化」をコンセプトに、HSRシリーズ初のミッドシップ化に挑んだモデル。エンジンは1.8LのDOHC GDI。旋回力をアクティブ制御するヨーコントロール、車高は最大150mmまで調節できるなど、走る楽しさを追求していた。

HSR-VI(1997年)

画像: HSR-VI(1997年)

HSRシリーズの最終モデルとなった6代目は、21世紀の交通システムに対応させた「自動走行モード」と運転する楽しさを追求した「ドライバー操縦モード」を使い分けることができるのがポイントだった。モードに応じてグラスキャビンやシート&ステアリングが上下に動くことにより、空気抵抗や視界確保が最適化される。

画像: 三菱自動車のコンセプトカーは、ホリデーオート2019年1月号でも紹介しています。

三菱自動車のコンセプトカーは、ホリデーオート2019年1月号でも紹介しています。

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