1961~70年は、日本の近代スポーツカーが飛躍的に進化した10年だった。この時代に矢継ぎ早に投入された新型スポーツカーは、まさに日本の自動車技術の進化の歴史と言っていい。そんな飛躍の10年を彩った珠玉のマシンを振り返ってみる。2回目は、トヨタ スポーツ800だ。

徹底した空力追求と軽量化で高速性能を実現した、トヨタ スポーツ800

「トヨタ スポーツ800(UP15型 1965年3月発表)

画像: プロトタイプではスライド式キャノピーを採用していたが、市販時は普通のドアになった。

プロトタイプではスライド式キャノピーを採用していたが、市販時は普通のドアになった。

前回紹介したトヨタ 2000GTより先んじること2年2カ月、小さなスポーツカー、トヨタ スポーツ800が発表された。愛嬌のあるフロントマスクにラウンディッシュなボディが特徴的だった。

パワーユニットはパブリカ用の空冷・水平対向2気筒OHVを搭載していたが、最高速155km/hの目標性能を達成するため、航空機並みの空力性能が追求され、さらに超軽量モノコックボディを採用した。

画像: 当時も今も珍しい空冷対向2気筒はSUツインキャブを装着。45psながら軽量ボディで0-400mを18.4秒で走り切った。

当時も今も珍しい空冷対向2気筒はSUツインキャブを装着。45psながら軽量ボディで0-400mを18.4秒で走り切った。

そしてパブリカからエンジンの排気量を790ccにアップし、OHVながらパワーで12ps勝るDOHCのホンダS600と互角の戦闘力を発揮した。

また、リムーバブルトップを採用し、世界初のタルガトップ車としても注目されたのだった。

トヨタのライトウエイトスポーツの原点とも言える存在が、この愛称“ヨタハチ”だ。ちなみにヨタハチが登場した1965年は川上哲治監督によるジャイアンツのV9がスタートした年だった。

画像: シンプルなインパネまわり。イグニッションはタコメーターの左側、センターコンソール部にあった。

シンプルなインパネまわり。イグニッションはタコメーターの左側、センターコンソール部にあった。

トヨタ スポーツ800 主要諸元

●全長×全幅×全高:3610×1465×1175mm
●ホイールベース:2000mm
●車両重量:580kg
●エンジン・型式:対向2OHV・2U-B
●排気量:790cc
●最高出力/最大トルク:45ps/6.8kgm
●サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/リーフリジッド
●発売時価格:59.5万円

画像: 60年代の国産スポーツカーについては、ホリデーオート2019年2月号でも紹介しています。

60年代の国産スポーツカーについては、ホリデーオート2019年2月号でも紹介しています。

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