目の前のワンショットに集中したくても、不安や焦り、周りの環境など様々な要因で集中力は削がれていく。そんなときにオススメの「スウィングに集中するための切り替え術」を、プロゴルファーも指導するメンタルコーチ・池努が教えてくれた。

マネジメントとスウィングで、頭の中を切り替えよう

最近、よく学生ゴルファーから次のような相談を受けます。

「ラウンド中に自分のゴルフに集中したいのですがなかなかできません。集中力を高めるためにはどうすればいいですか?」

ラウンド中、様々な要因で自分のゴルフに集中できなくなるようです。では、何がゴルファーの集中を妨げるのでしょうか? 相談される内容をまとめると次の要因に集約されます。あなたも以下のどれにチェックマークがつくか、ぜひ確認してみてください。

□前のホールでのミスによるイライラ(過去)
□次もまたミスするかもという不安(未来)
□このままでは理想の結果がでないかもという焦り(未来)
□他者の調子やスコアを気にしてしまう(他人)
□風や雨が気になる(環境)
□苦手なコース形状へのびびり(環境)

画像: タイガー・ウッズのように……とまではいかないまでも、ゴルファーならば誰もが「目の前の一打」に集中したいと思うもの。そのための方法とは!?(撮影/姉崎正)

タイガー・ウッズのように……とまではいかないまでも、ゴルファーならば誰もが「目の前の一打」に集中したいと思うもの。そのための方法とは!?(撮影/姉崎正)

このようにゴルファーの集中をさまたげるものは「過去」「未来」「他人」「環境」の4つの思考に集約されるようです。これらの要因が目の前のスイングへの集中力を下げている可能性が高いと考えられます。

目の前のスウィングに集中したいけど「なんであのミスしたのかな…」「次もミスったら嫌だな…」「今日はスコアでないかも…」「あの人は調子いいのに自分は…」「風いやだな…」「次は苦手なホールだ…」と考えすぎてしまうわけですね。誰もが良いゴルフがしたいからこそ、このような考えが出てくることは当然のことかと思います。

では、どうすれば「過去」「未来」「他人」「環境」などの思考にとらわれずに目の前のワンショットに集中することができるのか? 今回は、その1つの解決策をご紹介していきます。それがこちらです。

「マネジメントでは“思考”を使い、スウィングでは“意識”を使う」

ちなみにここでいう思考とは「思いや考えを巡らせること」をいい、意識とは「気づくこと、気にすること」をいいます。

「マネジメントでは“思考”を使い、スウィングでは“意識”を使う」とはどういうことかというと、コースへの作戦を立てるマネジメントでは当然「このコースはこの条件だからこう攻めよう」と“思考”を使います。そして、思考を使うので多少の焦りや不安が出てきてもここではOKだと思ってほしいです。

そして、スウィングをするときは“意識”に切り替えてください。先にも出たように意識とは「気づくこと、気にすること」です。素振りをする前に呼吸に意識を向ける。素振り時に理想のスウィングイメージを描く。打つ前に球筋イメージをつくる。ワンポイントを気にしてスウィングする。これらを意識することに注意を向けていくわけです。

私がサポートするプロゴルファーには「意識することを頑張ってください」とリクエストしたりもします。このようにスウィング時に意識を意図的に使うことで余計な思考はかなり減り、その分、自然とワンショットへの集中力を高めることができます。

宮里藍さんも著書『I am here.: 「今」を意識に刻むメンタル術』(角川SSC新書)で次のように言われています。

“打球動作に入る前、ボールの後方に1本の線が横たわって引かれている様子をイメージします。線の後方は考えるエリア、前方は実際に打球動作を行なうエリアで、このふたつのエリアをはっきりとわけるための工夫です。”

これも「マネジメントでは“思考”を使い、スウィングでは“意識”を使う」ことに共通する考え方ですね。ラウンドでこの考え方を活かすと集中力の高まりも体感でき、パフォーマンスも向上すると思います。ぜひ、実践して頂けると嬉しいですね。

画像: ただ踏み込むだけじゃない!“地面反力”を正しく理解しよう~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~ youtu.be

ただ踏み込むだけじゃない!“地面反力”を正しく理解しよう~井上透と幡野夏生のこれってどうしてる?~

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