今シーズンの女子ツアーに昨年の予選会(QT)7位の資格で参戦中の丹萌乃(たん・もえの)。昨年ステップアップツアーで結果を残し、文字通りレギュラーへとステップアップを果たした伸び盛りの22歳だ。今シーズンの初シード、そして初優勝が期待される丹のスウィングに、プロゴルファー・中村修が注目した。

昨シーズンはステップアップツアーを主戦場に賞金ランク3位と結果を残し、QTを7位でクリアして開幕戦からレギュラーツアーにフル参戦している丹萌乃選手。

開幕戦で見かけたときはまだショットが定まっていないように見えましたが、フジサンケイレディスの週から精度が上がり、成績にも結び付いてるようです。なにか要因はあったのか? パナソニックレディースの会場で話を聞いてみました。

「開幕の頃はドライバーが曲がってどこ行っちゃうのだろう? と思いながらやっていました。でもフジサンケイレディースの週からドライバーのシャフトを60グラム台のSフレックスから50g台のSに変えたらコントロールできるようになってきました。やっと開幕したという感じです」(丹)

画像: QTランク7位の資格でフル参戦する丹萌乃(写真は2019年のTポイントレディス)

QTランク7位の資格でフル参戦する丹萌乃(写真は2019年のTポイントレディス)

と、クラブのスペックをダウンさせたことが功を奏したと教えてくれました。実際、直近のサロンパスカップのデータを見ると、平均で249.750ヤードと飛ばしていますから、スペックがかみ合っているようです。

それでは、160センチの身長で平均250ヤード近くを飛ばすそのスウィングを見てみましょう。

まずは画像Aをご覧ください。特徴的なのはオーソドックスなアドレスから極端にフェースを地面に向けながらクラブを立てるように上げるアップライトなバックスウィングです。トップではシャフトは飛球線とクロスしています。体を横に回すと言うよりも縦にねじるように使うことでエネルギーを蓄えています。

画像: 画像A:「横に回す」というよりも「縦にねじる」という印象を受ける丹のバックスウィング。トップでシャフトはクロスしている

画像A:「横に回す」というよりも「縦にねじる」という印象を受ける丹のバックスウィング。トップでシャフトはクロスしている

シャフトクロスは良くない動きと思う方も多いかもしれませんが、次の写真(画像B)を見てみると、切り返しでは下半身の主導で見事にクラブをスウィングプレーンに乗せていることがわかります。

上体から切り返してしまうとクラブが高い位置から下りてくるカット軌道が強くなりますが、下半身主導の切り返しにより右の肩より下にシャフトが下りてきており、インパクトのシャフトのラインと平行になっています。

トップが高くクロスしていても、切り返しの間を作りダウンスウィングではプレーンに乗ってくる動きは、QTを7位でクリアしたこともうなずけます。

画像: 画像B。ダウンではインパクトのシャフトのラインと平行にクラブが下りてくる

画像B。ダウンではインパクトのシャフトのラインと平行にクラブが下りてくる

さて、このシャットかつ高い位置でトップを作るスウィングは、男子ツアーではチャン・キムや額賀辰徳も取り入れる米コーチのジョージ・ガンカスの推奨する“GGスウィング”にちょっと似ています。そこで、ズバリ聞いてみるとお茶目なコメントが返ってきました。

「昔からこのスウィングです。トップを直そうと思ったこともあるのですが飛ばなくなったので今はこのままで行こうと思っています。GGスウィングやってるの? と聞かれることあるんですけど、私は前からこうなので。流行ってるみたいですけど時代が私に追いついてきたのかな、なんて(笑)」(丹)

画像: ジョージ・ガンカスの教え子として知られる注目のアマチュア、マシュー・ウルフのトップ。たしかに丹に似ている……!?

ジョージ・ガンカスの教え子として知られる注目のアマチュア、マシュー・ウルフのトップ。たしかに丹に似ている……!?

後半戦の出場順位を決める暫定リランキングでは現在18位につける丹選手。彼女自身、後半戦まで生き残り、賞金シードを獲得することを目標にしていると話してくれました。

ステップアップツアーとは選手のレベルもセッティングも変わりますし、初めてプレーするコースが多いことで対応力が求められるルーキーイヤー。様々なコンディションを経験し現在進行形で成長している丹萌乃に今後も注目です。

写真/姉崎正

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