ヨネックスレディスで2位と6打差のぶっちぎり優勝を果たし、今シーズン早くも2勝目を挙げた上田桃子。その好調の秘密を2014年からコーチを務める辻村明志に聞いた。

練習中に首をかしげる。そんな些細なことから変えていった

今シーズンの上田桃子は一味違う。その要因はどこにあるのかを辻村に聞くと、一番は「心の成長」だと教えてくれた。

心の成長というと、なんとなくよく聞くフレーズに思えるが、その取り組みは真剣そのもの、覚悟を決めた変化が訪れていたようだ。

画像: ヨネックスレディスで優勝した上田桃子。今年は何が違う?(写真は2019年のヨネックスレディス 撮影/岡沢裕行)

ヨネックスレディスで優勝した上田桃子。今年は何が違う?(写真は2019年のヨネックスレディス 撮影/岡沢裕行)

「今シーズンが始まる前、桃子との話し合いの場で、彼女がひとつ挑戦したいことがあるといってあげたのが“心の成長”でした。それに対して私は、『でも、それは今まで散々挑戦してきて、一回も成功していないよ。できる?』と言いました。すると本人が、だからこそやってみたいと言ったんです。それで、練習中に首をかしげるとか、そういう態度から変えられるなら付き合うと決め、取り組んできました」(辻村)

実力者でありアスリートだからこそ、練習で上手くいかないと納得がいかず、ふてくされたり、落ち込んだりといったネガティブな感情が出る。試合に限らず、日常の練習からそういったネガティブな要素を「一切なくす」ことを辻村は課したという。

「最初は、(練習中に苛立つような態度があれば)桃子、今悪いクセ出てるよ! ってその場で言うところからはじめましたが、だんだん苛立ちを抑えられるようになってくるんです。これって自分をコントロールできるってことで、ゴルフにとっては最高の技術なんです」(辻村)

技術の練習の強度は落とさず、「受け入れる」「受け流す」ことを身につけていく。苛立った状態では習得に時間がかかる技術も、感情がフラットな状態ならばより早く習得できる。心に波が立たないことでスウィングリズムががよくなり、ショートパットやアプローチにまで好影響。なにもかもが好循環で回り出したようだ。

「今年の桃子は違います」

そう断言した辻村。賞金ランクはただいま2位。2007年以来の賞金女王も視界に入る。心を整え、
凄みを増した上田桃子に注目だ。

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