今年3大会目のグランドスラム「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第7シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第8シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-1 6-3で下し、2度目のグランドスラム制覇に王手をかけた。

 20分の間に32のポイントが行き来する2ゲームから始まったとき、ハレプにとって長い午後になるかにように思われていた。

 グラスコートでよりもクレーコートで頻繁に見られるこの種のプレーに秀でているハレプは、間もなく波にのり始めた。

 スビトリーナはこれまで、一度もグランドスラム大会準決勝に至ったことがなかった。それでも恋人で元トップ10選手のガエル・モンフィス(フランス)が観客席から見守る中、出だしでの彼女はいい戦いぶりを見せていたのだ。

「スコアが見せるほど容易な試合ではなかった」とハレプは試合後に振り返った。

 最初の11ポイントうち5本は最低でも10ストロークのラリーとなり、2ポイントは23ショット続いた。最初のゲームでのスビトリーナは、3本のブレークポイントを手にしさえしたのだ。

 しかしハレプは、最終的に16ポイント目をつかんでそのゲームをキープした。同じポイント数のゲームがそれに続き、そこでもブレークポイントがあった。違っていたのは、ハレプがそこでブレークポイントをものにしたことだ。スビトリーナのショットがサイドに外れ、ハレプがブレークに成功した。

 そのあとすぐにスビトリーナはラブゲームでブレークバックしたが、それが実質的に彼女のハレプへの抵抗の終りとなった。ハレプは駆けずり回ってコートを非常によくカバーし、ボールを早いタイミングでとらえてポイントをもたらす鋭いアングルを生み出した。

「今日、彼女は素晴らしかったわ」とスビトリーナは相手を称えた。

「彼女の動きは本当によかった。ボールを完璧なタイミングでとらえていたわ」

 そのプレースタイルは、昨年のタイトルに加えてハレプが2度準優勝している場所であるロラン・ギャロスでよく役立っていた。ハレプはまた、オーストラリアン・オープンでも決勝に進出した経験がある。

 しかし元世界ナンバーワンのハレプは、これまで1度もウインブルドンでそのような成功をおさめたことはなかったのだ。ハレプは2014年のウインブルドンでベスト4に進出していたが、以来そのラウンドまで戻ってくることができていなかった。

 彼女には、このチャンスを逃すつもりは毛頭なかった。彼女のプレーは激しく、第1セットの最後のゲームでコーチを見上げげて叫び、腕を伸ばしたときに見せた仕草にまで気迫がみなぎっていた。

 そしてそのときまでには、彼女は試合の舵をがっちりと握っていた。

 来たる土曜日の決勝で、ハレプは第11シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する。セレナは準決勝の第2試合で、ノーシードから勝ち上がってきたバーボラ・ストリコバ(チェコ)を6-1 6-2で退けた。

 セレナはハレプとの決勝で、史上最多記録を持つマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶ24回目のグランドスラム制覇を目指している。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
撮影◎小山真司 / SHINJI OYAMA

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.