[高校野球タイブレーク]
甲子園の実例に学ぶ
無死一、二塁の戦術
2017春 1回戦 市呉ー至学館
ローリスクで
ハイリターンも見込める
ヒットエンドラン
3月19日、春のセンバツ第1日、第1試合、市呉対至学館。5回裏、至学館は五番・新美の中前打と六番・岩井の四球で無死一、二塁。ここで至学館・麻王監督は七番・三浦に代打・中根を送った。その初球、2人の走者がスタートを切ると、中根も打って出た。
至学館・麻王監督「代打はバントさせるつもりで送ったのですが、相手の内野陣がバントへの警戒が強い守備隊形を敷いていたので、オープンスペースが生まれると思い、ヒットエンドランに切り替えました。(市呉の)池田投手は制球が安定していたので、ストライクゾーンから大きく外れるボールはないと分かっていました」...