ハーレイ・クインを想起させるマーゴット・ロビーのトギヅく濃い目のメイク(←僕はかなり好き)同様に、妖艶かつかなり濃厚な演出に好き嫌いが分かれるだろうが、ストーリーの“素顔”を見れば 比較的シンプルかつダシール・ハメットを思わせるハードボイルド。
画像: 「アニー・イン・ザ・ターミナル」劇場予告 youtu.be

「アニー・イン・ザ・ターミナル」劇場予告

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B級ぽさ全開ながら、著名俳優を揃えた怪作

物語はシンプルながら、複数の“事件”が意図的にクロスする。わかりづらい、難解だと感じる観客も多かろうと思う。

複数の事件がそれぞれの時間軸と場面で展開するが、それぞれの中で道化師的にストーリーを紡いでいくマーゴット扮するアニーは、謎の殺し屋、深夜のカフェのウェイトレス、ポールダンサー、ナースなど、さまざまなコスチュームで身を包み、暴力と狂気を孕みながらも強いエロスを発散している。コロコロ変わる場面展開に、ついていけなくなりかねない中を、彼女のエロスが観ている者の興味を途切らせない。
結局のところ、それが本作の一番の見どころではあるのだ。

派手系、強め系美女の代表格のマーゴット・ロビーが、その美貌とSっぽい魅力をふんだんに発揮する本作、周囲をマイク・マイヤーやサイモン・ペッグなど、癖の強い俳優が強かに固めている。アクの強い演出や画色は本作をB級映画のように思わせないでもないが、キャストの豪華さが、その陳腐さキッチュな印象を 意図的恣意的なものであると知らせてくれているのである。

ラスト5分のサプライズを楽しめ

冒頭で、本作のストーリーは実は非常にシンプルであると書いた。一見難解にみえる本作だが、実はとても分かりやすい伏線を辿る、比較的単純な復讐劇だ。

復讐を考え、果たすのは当然ヒロインであるアニーだと誰もがわかるが、その相手は誰なのか、となると、そしてその理由はなんなのか?となると、結局は最後の5分を待つほかない。

繰り返しになるが、一見複雑に思える場面展開に惑わされず、迷い込みそうになったらマーゴット・ロビーの美しさを楽しんで、最後に現れるサプライズを楽しみにしていただきたい。

画像3: 『アニー・イン・ザ・ターミナル』はハーレイ・クインを思わせる妖しく美しい悪女をマーゴット・ロビーが怪演

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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