連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部
漫画よりアニメがぶっ飛んでる
ヤングマガジン公式サイト
yanmaga.jpアニメの原作は漫画で、森もり子さん（原作）、トミムラコタさん（作画）夫婦の作品です。名前で間違えられやすそうなので一応お伝えしておくと、森もり子さんが男性でトミムラコタさんが女性です。
講談社の漫画投稿サイト「DAYS NEO」にてネット投稿された後、「週刊ヤングマガジン」にて連載がスタートし、単行本も発売されています。
タイトルの通り、フリーターのギャル「楓」と「恐竜」と呼ばれる水色の恐竜がメインの日常系コメディ漫画です。（2020年4月4日（土） 25:00～TOKYO MX、BS11ほかにて放送中）
なぜ、「かなりやばい状態を通り越してぶっ飛んでる」という表現をしたかというと、アニメの作り方が普通ではなかったのです。
第一話の物語はギャルの楓が朝目覚めるところから始まります。
「昨日酔った勢いで部屋に入れちゃったんだ…」
連れ込んだのはどこぞのチャラ男かと思いきや、なんと恐竜！恐竜はのびのびとテレビを見ながらくつろいでいます。恐竜は言葉は発さないものの人間の言葉は理解できるようで、豊かな顔の表現とジェスチャーなどで会話をします。これがとてもかわいく……人気となる予感しかしません。
恐竜がいる少し変わった日常系アニメといったところで前半を終え、続いて後半…
え⁉︎ ア、アニメじゃない…!?
なんと実写になっているんです！前半に引き続きギャルが登場するのかと思いきや、なんとドラマやバラエティで活躍されている見栄晴さんがご本人役として出演！（ギャルはどこへ……？）
実写でも「部屋に恐竜入れちゃったんだ…」と同じセリフに加え、部屋でテレビを見てくつろぐ着ぐるみの恐竜のシーンを見て、デジャヴ感満載で脳がパニックになりかけます。
前半のアニメでギャルと恐竜がしていた行動を、見栄晴さんと恐竜が繰り広げる……という不思議な光景です。
前半と後半、声優を変えて同じシーンを流すことで話題となったアニメ「ポプテピピック」を見たときのような、得も言われぬような感覚。それが実写となって進化しているような…ぶっ飛んでるレベルがよりパワーアップしています。
さらにびっくりしたのが、見栄晴さんの他にアニソン界でトップレベルの大物が出演していること。
なんと新世紀エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」でお馴染みの歌手・高橋洋子さんが、見栄晴さんの住む家の大家役として女優デビューしているのです。
そこにトップレベルのイケメン声優、蒼井翔太さんも登場し、わけがわからない状態が加速！ とにかく豪華です。
アニメも実写も、恐竜とのルームシェア生活が今後どうなっていくのか楽しみです！
「ギャルと恐竜」はネット配信もしています。驚きポイントがまだまだたくさんあるので、この衝撃をぜひ味わってみてください。
「ギャルと恐竜」の恐竜は、何科の恐竜か
さて、恐竜と呼ばれる恐竜は一体何の恐竜なのか、やはり1番気になるポイントはそこではないでしょうか。
恐竜の色は水色。一見首としっぽが長い竜脚類のグループかと思いきや、二足歩行をし手足の可動範囲は広いよう。カップラーメンをもりもり食べていて、箸も器用に使いこなしています。
「ギャルと恐竜」公式サイトには、主竜類の生き物のどれかと書かれています。恐竜類ではなく、主竜類なので恐竜類以外にも翼竜類やワニ類も含まれるということです。
爬虫類は主竜類以外にも鱗竜類の2つのグループに分かれるので、鱗竜類である首長竜やトカゲやヘビではないということになります。
わざわざ主竜類という書き方をしているということは、もしかしから恐竜類ではない可能性があり、謎は深まるばかりです。
主人公のギャルは恐竜という生き物はどういう生き物なのか理解しておらず、恐竜らしい見た目などから判断し、“恐竜”と呼んでいるのではないかと推測します。
この恐竜が何の恐竜かを調べるには歯（未確認）や全身の骨格、どこからやってきたのかを知る必要があります。まだまだ謎が多いのでアニメが終わる頃には何類なのか、もう少し迫っていきたいですね！
最近の生田晴香の髪色はギャルに人気のハイトーンカラーミルクティーです
創作物語（アニメ？実写⁉︎）なのでどんな恐竜、もしくは他の爬虫類のグループでも心して受け入れます。ではまた次回！
生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい！」始めました。
前回の「生田晴香、恐竜と生きる」はこちら
