こんにちは、恐竜おねえさん生田晴香です。恐竜の姿がわからなかった約200年前には、恐竜をアートにすることが難しいとされていましたが、ある程度姿形がわかるようになった現代では、アートのモチーフにすることができます。今回は、恐竜とアートを組み合わせた最強で最新の陶芸アートをご紹介します。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

アート的恐竜と陶芸の基礎情報

「恐竜とは美の頂点である。」まず、これです。1000以上も種類がある恐竜はすべて美しく、他の生き物や古生物と比べても圧倒的に美しいアート的存在であるということを芸術家である親から学び、私は恐竜好きになりました。

アートにはいろいろ種類ありますが、そのひとつに陶芸があります。とは言っても、私のように陶芸とは何かよくわからないという方も多いと思うので、まずは「陶芸」についてご紹介します。

陶芸(とうげい、英: Pottery)とは、粘土を成形して高温で焼成することにより陶磁器などを作る技術のこと。陶磁器以外にも種類はある。焼きものとも呼ばれる。生業として陶芸を行う者を陶工もしくは陶芸家と呼ぶ。

陶芸を調べていくと、日本の陶芸の歴史は約1万6000年前の縄文時代から始まったそうです。恐竜研究の歴史が約200年前で、中生代の恐竜時代だと約2億3千年前から6600万年前に生息していたのが恐竜なので、比べると最近だかかなり昔なんだかわからなくなりそうですが……かなり昔です。

埴輪(はにわ)

縄文時代の縄文土器から陶芸の歴史が始まり、弥生時代になるとシンプルで薄くなったり、人物の形だけではなく動物などをモチーフにした埴輪などが次々と誕生。さまざまな技術の進歩の結果、陶芸文化は日々進化してきました。

ここで令和を代表する最新の陶芸を紹介したいと思います。今回は、アートとアートを組み合わせた究極で最新のアート紹介です。芸術や陶芸に特別興味があるわけではない方でもあまりの美しさに「これが芸術か…」と感動すると思いますよ!ではさっそくご覧いただきましょう。

これぞアート!恐竜陶芸

画像1: これぞアート!恐竜陶芸

壺から恐竜ティラノサウルスです。上半身だけではなくしっぽも壺から突き抜けていて、壺から出てきたという設定だとしたらどういう状態だ?感はありますが、アートというのがよくわからない方でも流石にこれはアートだと、認めざるを得ないでしょう。

画像2: これぞアート!恐竜陶芸

恐竜なら恐竜、壺なら壺という風に一般的にはそれはまぁアートなんだろうなぁ?というふんわりとした認識で終わりそうですが、それらを組み合わせることで一目ではっきりとわかるアートになったのです。

画像3: これぞアート!恐竜陶芸

ティラノサウルスはかなり迫力があり、まるで餌を見つけたかのような顔をしていて大きな口を開いています。歯もしっかりあり、舌や皮膚の鱗までまで細かく再現されていて拍手モノです。

陶芸というアートに陶芸家という芸術家が美の頂点である恐竜をデザインして恐竜陶芸作品を作るなんて…

アートとアートのコラボ、最強すぎませんか?

画像4: これぞアート!恐竜陶芸

約200年前の恐竜の存在を知らない人間には決して作ることができない、これが最新で最強のアートです!

壺は穴が空いているのでオブジェだけとしか使い道ないのかと思いきや、実は中に細長い奥行きがあり、花瓶になるのです。使えますね!

実はなんと!この作品を作った芸術家で陶芸家の上村慶次郎さんにインタビューをした記録がありますので、ご紹介しましょう!

上村さんにインタビュー

生田
「好きな恐竜は何ですか?」

上村さん
「ティラノサウルスにどうしても目が行っちゃいますね、恐竜の図鑑とか改変されるとドンドン内容が変わっていって見てて面白いですよね!講談社のMOVEにティラノサウルスの手に小ちゃい羽根が付いてる表紙の時があって、羽毛だったら分かるんだけど、何だか可愛らしくて笑ってしまいました」

生田
「なぜ陶芸で恐竜をやろうと思ったのですか?」

上村さん
「キッカケは、鳥が好きで陶芸で絵を描いたり、立体を造っているのですが、鳥の先祖は恐竜なので造ってみようと思いました。陶芸はいろんな所に行っていろんな土を触って癖を調べるんですが、収縮だったり、温度で変形するので造形の限界があります。それを恐竜でどれだけ表現出来るか挑戦しています。生物や植物等の進化と退化とかが好きでそれを表現したいんです。あの壺から出て来る恐竜の作品は、最初はシーラカンスが自分の造った壺に住んでくれたら嬉しいなぁ〜と思ったのがキッカケでした。壺に恐竜が住んでたら時間がひっくり返って面白いと思いました」

生田
「今後は、他の恐竜にも挑戦しますか?」

上村さん
「今後も色んな恐竜を造っていきます!恐竜は化石がどんどん発掘されて、自分だったらこう思うなぁ〜と想像して作るのが楽しいです!」

そんな上村さん、今後も色んな所で個展を計画されているそうなので、恐竜陶芸を生で見たい方はぜひチェックしてみてください。インスタもやられているのでそちらもぜひ。

既にティラノサウルス以外の恐竜もたくさん作られています!

instagram.com

上村慶次郎さんのInstagramはこちら

画像: これぞアート!約200年前ではできなかった恐竜陶芸!

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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前回の「生田晴香、恐竜と生きる」はこちら

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