こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。アダム・ドライバーが主演を務める恐竜映画『65/シックスティ・ファイブ』が、2023年5月26日についに公開されました。恐竜好きは楽しめるのか? レビューします。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

話題になってた『65/シックスティ・ファイブ』

2023年公開の恐竜映画ということで、早々より恐竜好きから話題となっていた『65/シックスティ・ファイブ』。気になっていたところ、先行試写会に呼んでいただきました。

画像: 話題になってた『65/シックスティ・ファイブ』

映画の監督・脚本を務めるのは、“音を立てたら即死”の世界的大ヒットのサバイバル・ホラー『クワイエット・プレイス』(2018)の脚本・原案を手掛けたスコット・ベック&ブライアン・ウッズ。

製作は、“この家から脱出したければ、息をするな”の世界的大ヒットのショッキング・スリラー『ドント・ブリーズ』(2016)で製作を務め、ホラー映画の金字塔『死霊のはらわた』(1981)や『スパイダーマン』シリーズ、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)の監督も務めたサム・ライミ。

主演には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)をはじめ、さまざまなジャンルの出演作が続く実力派俳優アダム・ドライバー。

と、有名なので名前だけは知っているものの、実際スパイダーマンシリーズしか見てないのが生田晴香。とりあえず関わってるメンバーが実力派ですごいのは伝わります。

公式ホームページにてあらすじを事前にチェック。(以下文)

ミルズ(アダム・ドライバー)は、宇宙船に乗り込み、宇宙を探査する長いミッションに出ていた。航行中、突如、小惑星帯と衝突して宇宙船は墜落。乗組員の生存はゼロ。船体はバラバラとなり航行不能。どこかに切り離されたであろう脱出船を探すため、未知の惑星を捜索するミルズは、一人の少女・コアが生存しているのを発見する。
 
二人が不時着したのは、6500万年前の地球──。
そして・・・恐竜を絶滅させたという巨大隕石が、あとわずかで地球に衝突しようとしていた──。

今から6500万年前── 現在のメキシコ・ユカタン半島付近に激突した秒速20km、直径10kmの巨大隕石。それにより地球上の生物の80%が死滅。
放出された大量の硫黄や二酸化炭素が太陽光を遮り地球が寒冷化、氷河期に突入したことで、わずかに生き残った恐竜も絶滅へと追いやった<史実>

作品の予告映像はこちら↓

画像: 映画『65/シックスティ・ファイブ』予告1 5月26日(金)全国の映画館で公開 youtu.be

映画『65/シックスティ・ファイブ』予告1 5月26日(金)全国の映画館で公開

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劇場で恐竜が見れることを楽しみに、恐竜の日(4月17日)に観に行ってきました。

重要なタイトル

画像1: www.65-movie.jp
www.65-movie.jp

まず最初に思ったのが、一番重要なはずのタイトルを「65」にしたのはなぜか?です。

6500万年前設定だから65なわけですが、隕石で鳥類以外の恐竜が絶滅したのは約6600万年前だと現在考えられています。それではなぜ66ではなく65にしたのか(責めてるわけではない)。

検索したら昔の情報で6500万年前というのが出てきて、画数や占い的なので数字が66より65のほうがよかったので採用したのでは???などと映画のタイトルなので気になってしょうがないのですが、映画の世界では6500万年前だったという話だと思うことにすれば解決です。

一応、視聴後にプロモーション担当の方にタイトルはなぜか聞いてみたら、自分らも6600万年前だとわかっていたが決まったタイトルなのでこれはもうどうすることもできないと言っていました(そりゃそうだ)。

ネットの反応を見ると、特にそこまで気にしてる人はいなく、恐竜詳しいわけではない人からしてみればどちらでもいいわけですから、タイトルを考えた本人に聞くまで一旦次へ、映画の内容に集中してみます。

恐竜は?(恐竜のネタバレ注意)

画像2: www.65-movie.jp
www.65-movie.jp

登場人物は主に2人。恐竜もそこまでたくさん登場するわけではなく、種類も肉食恐竜ばかりです。

沼にハマってる赤ちゃん恐竜が本当にかわいくて、その子が出てる場面はとても癒されます。それを見るためだけに劇場に行くのもアリなほど!

他の恐竜はあまり恐竜という感じではなく、ほとんどが完全にクリーチャーで、人間が恐竜に攻撃してるシーンは普通なら恐竜が可哀想で見てられないのですが、全く恐竜という感じがしないおかげでクリーチャーを攻撃するゲームを見てるかのようでした。

これがもしリアルな恐竜の見た目をしていたのなら、確実に心が痛んでこの映画の主人公がどころか映画自体を嫌いってなってたでしょう。。

ちなみにどこが恐竜ではなくクリーチャーかのように感じたかというと、恐竜は足が真っ直ぐ下に伸びるのが特徴ですが、足が横に伸びていたり恐竜では絶対に不可能な足の方向をしながら平気で動いていているところです。

後からプロモーション担当の人と話をし、あれらは恐竜だと知らされたときは驚きましたが、逆に見やすくなってよかったのかなぁとも思いました。

恐竜仲間はなんとかスクス的なワニの仲間だと思ってる人がほとんどなので、恐竜だと決めつけずになんかの爬虫類という設定にしてしまえば世界は平和になる気がしました。

自分の目で確かめて!

一言でいうとパニック映画です。ビクッとなるシーンがあります。物語や恐竜など、実際はどうなっているのかは自分の目で確かめてから感想を話し合ったりして、恐竜を楽しみましょう!

では!

画像: 2023年注目の恐竜映画『65/シックスティ・ファイブ』鑑賞レビュー

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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