フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は老舗時計ブランド・ショパールから、正統派ドレスウォッチ『L.U.C XPS 1860』をご紹介しよう。

CHOPARD
時計職人のルイ・ユリス・ショパールが、1860年に創業した時計ブランド・ショパール。ブランドが培った技術力は後年ジュエリーの製造でも発揮し、現在は時計とジュエリーの2本柱で展開している。リシュモンやLVMHなどのグループには所属せず、160年以上もの間、独自の世界観を貫いている稀有なブランドである。

創業者の名を冠するコレクション『L.U.C 』

創業から160年以上もの歴史を持つ老舗ブランド・ショパール。その名を聞くと、ジュエリーの印象を持つ方も多いだろうが、同ブランドは時計職人であるルイ・ユリス・ショパールが立ち上げたもので、元々時計ブランドである。

今回ご紹介するのは、ショパールのL.U.Cコレクションの中の1本。自社製ムーブメントを搭載した『L.U.C XPS 1860』をご紹介しよう。

画像: L.U.C XPS 1860

L.U.C XPS 1860

まず「L.U.C」コレクションとは何か?これはマニファクチュールをコンセプトに作られた時計コレクションのことで、L.U.Cとは創業者ルイ・ユリス・ショパールのイニシャルである。

L.U.Cの名を冠した時計は、すべて自社内で製造。時計製造という点においては、ブランドの中でも最高峰のコレクションである。
では本モデルの細部を見ていこう。

文字盤の要素は2針+スモールセコンド、6時位置にデイト表示という非常にシンプルなもので、ドレスウォッチとしては王道的デザイン。

文字盤の地はサンレイ仕上げなのだが、他ブランドのサンレイ仕上げとは異なる部分が1点。それは時計の中心点ではなく、ブランドネーム部分が放射の中心になっているということだ。
※サンレイ仕上げ:放射状に描かれた細かな彫り加工によって、光の反射を変化させる装飾技法

中心点が時計の上部にあると当然輝き方も上下で変わるが、それがまた全体の雰囲気とマッチしており、とてもドレッシーな印象。自然とブランドネームに目が行くようなつくりになっているのも見事である。

画像: ブランドネーム部分がサンレイ仕上げの中心点。こうした仕上げの仕方は非常に珍しい

ブランドネーム部分がサンレイ仕上げの中心点。こうした仕上げの仕方は非常に珍しい

前述した通り本モデルは自社製ムーブメントを搭載している。使われているのは「キャリバーL.U.C 96.03-L」というマイクロローターを搭載した薄型ムーブメントで、時計自体の厚みも非常に薄くなっている。

画像1: 創業者の名を冠するコレクション『L.U.C 』

精巧なムーブメントはシースルーバックから堪能できる。マイクロローターには巻き上げ効率を上げるため22Kが使われており、金の差し色が印象的だ。

スイスの老舗時計ブランド・ショパールが贈る正統派ドレスウォッチ。洗練された大人の相棒として、これ以上ない1本といえるだろう。

画像2: 創業者の名を冠するコレクション『L.U.C 』

CHOPARD
L.U.C XPS 1860
品番:168583-3001
素材:ステンレススチール
サイズ:縦40㎜×横40㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:798,000円(税込)※USED
参考定価:1,144,000円
【付属品】
外箱、内箱、取扱説明書、保証書(2019年6月)等が付属
※価格は2022年9月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

ショパールは当連載初登場ですね。同ブランドの定番モデルといえばラグジュアリースポーツモデルの「アルパイン イーグル」ですが、ほかに超正統派なモデルも作っているということをぜひ知ってもらいたくて今回の1本を選びました。

ドレスウォッチで予算100万円となると、ジャガー・ルクルトあたりが対象になってくるかと思いますが、ぜひその選択肢にショパールも加えていただきたい。

老舗ブランドであり技術力はピカイチ。歴史的背景もしっかりあるので、見た目や性能に加え、時計にロマンを求める方にもピッタリかと思います。

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】

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