雑誌のデジタル化やWebメディアの構築には特別な知識が必要、そう考える出版社は数多い。しかし、リボルバーが開発・提供するパブリッシングプラットフォーム「dino」なら、それらをスピーディ且つリーズナブルなコストで構築することが可能だ。ここでは人気雑誌のデジタル版『特選街web』、そして新メディア『かぽれ』にてdinoを採用している株式会社マキノ出版に、その理由と魅力を聞いた。

第2のWebメディア『かぽれ』にはdinoが不可欠だった

マキノ出版は、2020年4月1日に新Webメディア『かぽれ』をオープンした。ここでも『特選街web』同様にリボルバーのdinoが使われている。

──新メディア「かぽれ」とはどのようなサイトですか?

今村さん
女性向けのライフスタイルサイトです。コンセプトは、「季節にぴったり、ひとりにちょうどいい。フィット感のあるウェブメディア」です。

名前の由来は「誇らしく歩く」の闊歩(かっぽ)と、スワヒリ語で「ゆっくり、ぼちぼち」を意味するポレポレ、そして幕末の時代に江戸に広まった歌舞伎踊りのかっぽれを合わせた造語です。

先ほどお話したとおり、当社は健康情報サイトを手探りで運用しておりました。これを今度は自分たちで効率良くやってみようというわけです。

女性のためのライフスタイルサイトとして2020年4月1日にオープンした『かぽれ』

ca-pore.com

──『かぽれ』でもdinoを選んでいただきました。その理由をお聞かせください。

今村さん
『特選街web』が好調なことももちろんですが、dinoエディターの使いやすさが非常に魅力的でした。コンテンツ制作をコンスタントに行うためには、ライターさんや外部スタッフの協力が不可欠です。でもWeb編集の経験がある人はそんなに多くない。

そんな状況でも、dinoなら簡単に使えるし教えられる。エディター権限を発行すれば遠方にいる方で簡単に更新ができる。現に1ヶ月前にかぽれ担当に就任した山崎なんて超アナログ人間だったんですがいまはもうバリバリ(笑)

山崎 聡子
1993年に株式会社マキノ出版に入社。健康雑誌の「壮快」編集部で副編集長として活躍し、新メディア「かぽれ」の立ち上げを契機に編集長に就任。自身をアナログ人間と称するが、いまやWeb編集も普通にこなすほどに。

山崎さん
やめてくださいよ、もう(笑)。でも本当に簡単で。私はこれまで「壮快」という雑誌の編集部にいて、デジタルには一切触れずにいよう!って決めていたくらいの人間なんです。多くの出版社ではDTPソフトのInDesign(インデザイン)を使っていると思いますが、うちの編集部はいまだに紙で入稿しているくらい。

レイアウトは完全に決まっている雑誌だったのでテキスト量だけ分かれば十分。なんならワープロソフトの一太郎でレイアウトして出力見本として渡す……なんてことも。データのやりとりなんて基本はシンプルテキストのみですから。

そんな環境からウェブメディア部に転属です。最初は何を言われているのか……右も左も前も後ろも分からない。でもdinoエディターの使い方を教えてもらって、その通りにやったら普通にできてしまう。この私ができるんですから、その簡単さは確かですよ!

dinoエディターには多数の機能がある。ヘルプページも充実しており、誰もが簡単にWeb記事を作成できる

今村さん
あとはサイトが大きくなっていったときに、カテゴリ毎にスピンアウトできるメリットがあるのも魅力です(サブテナント機能)。まだ『かぽれ』は始動したばかりですが、先を見据えたときに横に展開しやすいのは企業としては非常に助かりますね。

そしてもう一つ、重要視していたのがサーバーの管理です。
私たちが運営するメディアの記事は、テレビやオンラインニュースで取り上げられることが多く、短期間に猛烈なアクセスがかかることがあります。

直近では、リアルタイムのピークで1万8000ユーザー、1日で約40万ユーザーが訪問したケースがありました。そんなとき、これまではサーバーダウンが心配で気が気でなかったのですが、dinoはサーバーの負荷に応じて自動で容量が増強(オートスケーリング)されるので、とても安心していられました。

──これからdinoのサービスに求めることはありますか?

石島さん
『特選街web』や『かぽれ』はSEOを重視しているサイトなので、記事のリライトが頻繁にあるんですね。いまはAという記事があったらそれをいったん全部消して丸々上書きする形です。でもそれって少し怖くて。今後はAを残したうえで下書きにして、リライトできるような機能があったら嬉しいです。

石島 葵
2016年に株式会社マキノ出版に入社。「ふるさと納税ニッポン!」「ケンカツ!」で編集部員として活躍し、現在は「特選街web」の編集・運営全般を担当している。

今村さん
あとは「新機能一覧」があると助かります。dinoって頻繁にアップデートされていて、これまで使えなかった機能などがいきなり使えるようになったりするんですよね。→(例:2020年3月16日に“目次機能”をリリース)

お知らせや細かい修正などが含まれるアップデート履歴はあるのですが、追加された機能のみの一覧がエディター内にあったらありがたいです。

2メディアとも競合多数!オリジナル性強化が今後のカギ

既存メディアである『特選街web』、そしてオープンしたばかりの新メディア『かぽれ』。dinoを利用して2つのメディアを展開するマキノ出版の御三方に今後の展望を聞いた。

──今後の抱負・展望をお聞かせください。

山崎さん
紙からWebの世界に入って、その情報量の多さと手法の違いに驚きました。と同時に、私自身楽しさも感じています。思い立ったらすぐに改善できる便利さ。デジタルの世界にいる人たちにとって当然でも、私のようにアナログな人もたくさんいる。そんな人たちに私が感じた感動を伝えていきたいです。

そのためには紙媒体との連携もより必要になってくると思います。そこを重点的に行っていきたいですね。

石島さん
『特選街web』の名前って意外と知られていないんです。雑誌と比べるとWebはまだまだ……。いまは欲しいモノ、気になるモノの記事から辿ってサイトにきていただいている状況なので、『特選街webを見たい!』と思って、アクセスしてもらえるようなサイトを目指していきたいですね。

今村さん
『特選街web』はもちろん、新しく立ち上げる『かぽれ』も女性向けのライフスタイルサイトとして、競合多数な状況です。そこで生き残るには、いかにオリジナル性を出したコンテンツを出していけるか、だと思っています。

また、当社のコンテンツは少人数世帯の中高年向け情報が多いので、それをより生かせるようなコンテンツを増やしていきたいですね。また、情報を敏感にキャッチしていち早く潮流に乗れるようなスピード感のあるサイトを作っていきたいです。

コンテンツ制作のプロである出版社。しかし、Web進出をしている出版社は殊の外少ない。その理由は「やり方が分からない」が大多数だ。

しかし、コンテンツさえあれば簡単にWebメディアを立ち上げ、運用していけるサービスがリボルバーが展開する「dino」である。

サイトの特性に合わせたWebデザイン、月額課金のサブスクリプション、コンテンツの外部配信やアフィリエイト機能、そして広告の効果的配信を可能にするadinoといったさまざまな機能が企業のメディア事業を徹底サポート。

そしてより快適なメディア運用を実現する機能は今後も継続して追加予定だ。

もし、Web進出に不安があるのであれば、ぜひ一度リボルバーまでお問い合わせいただきたい。

→dino導入事例はこちらからどうぞ。