ヤマハ発動機は、オフロード向けスポーツ電動アシスト自転車(e-BIKE)のニューモデル『YPJ-MT Pro(ワイピージェイ エムティー プロ)』を発表した。2020年9月25日より、全国の「YPJ Pro Shop※」にて発売開始する。※ 「YPJシリーズ」の試乗車、展示車を常設し、納車からアフターサービスまで確かな技術を提供する認定店。

〜楽しくて刺激的な非日常体験〜
「YPJシリーズ」のバリエーション拡大を狙う

『YPJ-MT Pro』は、スポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルとして、「Fun and Exciting unusual experience〜楽しくて刺激的な非日常体験〜」をコンセプトに、乗りこなす楽しみ、マウンテンバイク特化のアシスト性能、ユニークデザインをポイントに開発された。

近年、北米や欧州において、スポーツ電動アシスト自転車(e-BIKE)の市場が拡大。国内市場においては、各社からのモデル投入や健康志向、レジャー志向の高まりなどにより、スポーツ電動アシスト自転車(e-BIKE)市場の拡大が予想される。

ヤマハ発動機は、2015年から他社に先駆け、国内市場へスポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」を投入。新感覚のスポーツ自転車として、通勤などの実用シーンから、中・長距離サイクリング、マウンテンライドなどのレジャーまで、快適にライドを楽しみたいユーザーからの支持を集めている。

今回は、オフロード走行に興味があり、マウンテンバイクやモーターサイクルでオフロード走行の経験やスキルがあるユーザーへ向けたフラッグシップモデルの投入により、「YPJシリーズ」のバリエーション拡大を狙う。

ヤマハレーシングカラーを纏った『YPJ-MT Pro』の特徴とは?

車体剛性と最適な重量バランスを実現する「YAMAHA Dual Twin Frame」

メインフレームの上下(トップチューブ/ダウンチューブ)が、それぞれ2本に分かれた構造の「YAMAHA Dual Twin Frame」を新たに開発。2本のトップチューブの間にリヤサスペンションを配置することで、シート高、地面からトップチューブ上面の高さ(スタンドオーバーハイト)を低減し、セクション途中などでの足つき性を向上させる。

ダウンチューブは、バッテリーを2本の閉断面のチューブで挟み込むレイアウトとすることで適正な剛性の確保を容易にし、同時に車体の重量バランスを最適化し、操縦性,取り回し性の向上に貢献する。

路面追従性を考慮したリヤサスペンションレイアウト設計

リンク式リヤサスペンションのレイアウト設計は、リヤサスペンション特性(リヤホイールの軌跡、路面追従性)を考慮した上で決定。前後サスペンションは、マウンテンライドに適したサスペンションを選択。(フロントサスペンションストローク量:160mm、リヤホイールトラベル量:150mm)

パワフルでシャープなペダリングレスポンスは維持しながら、より高いクランク回転数に対応するドライブユニット「PW-X2」

より高いクランク回転数(ケイデンス)に対応した小型・軽量ドライブユニット「PW-X2」を搭載。スムーズながら、パワフルでレスポンスの良いアシストフィーリングを実現する。

アシストモードは、7モード※から選択可能。「YPJ-XC」で好評の「EXPW(エクストラパワー)モード」は、よりライダーのペダリングに素早く反応し、乗り手の意のままにパワフルな走行が楽しめるようチューニングが行われている。
※「アシストオフモード」を含む

また、新たなアシストモードとして、「ECOモード」〜「HIGHモード」までのアシストモードを車両側が自動的に選択する「Automatic Support Mode(オートマチック サポート モード)」も搭載。走行状況に応じて、ライダーの要求にシンクロし、最適なアシストを提供する。

ヤマハレーシングカラーとリレーションしたカラーリングデザイン

カラーリングは、ヤマハの持つレーシングイメージを想起させるヤマハレーシングカラー(ブルー×シアン)を基調としながら、「YAMAHA Dual Twin Frame」の造形を引き立たせる塗り分け塗装を採用。造形は、シンプルな形状とすることで軽快感を表現しながら、「ヤマハ」らしいテクノロジーを感じさせる立体デザインとしている。

その他

バッテリー残量/速度/消費カロリー/ペダリングパワー(W)などの様々な情報を表示する液晶ディスプレイ「コンパクトマルチファンクションメーター」。長距離ライドも許容する13.1Ah※
リチウムイオンバッテリー、減衰力調整可能なフロントサスペンション、高い制動力を確保する大径油圧式ディスクブレーキなどを搭載している。

※バッテリー容量は、Typ.容量(代表容量)として、ヤマハ発動機株式会社が従来より使用している方法で測定したバッテリー容量であり、標準パターンで走行した場合に使用できるバッテリー容量の平均値。JIS C 8711によるとTyp.容量13.1Ahのバッテリーは定格容量13.4Ahとなる。

『YPJ-MT Pro』の価格は、66万円(税込)。2020年9月25日より発売開始する予定だ。