Netflixでようやくシーズン4まで観終わり、ファイナルシーズンであるシーズン5の配信を待つばかり。
犯罪者天国と化したゴッサム・シティの漆黒の闇にわずかばかりの光を差さんと奮闘する刑事ジェームズ・ゴードンの活躍と、やがてバットマンとして生きる道を選ぶことになる若き大富豪ブルース・ウェインの成長過程を描いているのがこの『ゴッサム』だ。

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バットマンシリーズのヴィランたちの誕生秘話も語られる、ファン垂涎の作品

アメコミファンなら、アメリカのスーパーヒーロー作品のほとんどが、アベンジャーズシリーズ(アイアンマン、スパイダーマン、ハルクなど)を擁するマーベル・コミックと、バットマン、スーパーマンらを擁するDCコミックのどちらかに所属していることはよくご存じのことだろう。

本作は、そのDCコミックで“陽のスーパーマン、陰のバットマン“として、最大級の人気を誇るバットマンシリーズの舞台となる架空都市、ゴッサム・シティにおいて続発する凶悪犯罪と、それに立ち向かうゴッサム市警(GCPD)の若き警察官ジェームズ・ゴードンの戦いを描く、バットマンの世界観を基に制作されたスピンオフ作品だ。
(ちなみにジェームズ・ゴードンとは、バットマンシリーズに登場し、バットマンの支援者となるゴッサム市警本部長

腐敗しきって多くの犯罪者や異常者が集まるゴッサムに、少しでも公正と正義を取り戻そうとするゴードンの奮闘を描きつつ、やがてゴードンと共闘することになる闇の騎士(ダークナイト)バットマンの誕生までをテーマにしている。

本作では、シーズン1からメインキャラとして登場するペンギンや、リドラーなどの知名度も人気も高いヴィランたちの活躍も見ものの一つになっている。ペンギン、リドラーだけでなく、ラーズ・アル・グール、Mr.フリーズ、スケアクロウ、ジョーカー(理由はわからないがジョーカーらしきキャラはたしかに登場しているのだが、少なくともシーズン4まではジョーカーという呼び名は避けられている。また、ハーレイ・クインらしき女性も登場する)、ポイズン・アイビーなど、主だったヴィランがほぼ全員 その誕生秘話が丁寧に描かれているのだ。

その中でも、別格扱いなのが、ブルース・ウェインと複雑な恋愛関係になるセリーナ・カイルことキャット・ウーマン。ブルースとつかず離れず、くっつきそうでくっつかない、まさに猫のように気ままでわがままな少女時代が実にいい感じに表現されている。ジョーカーの恋人として人気急上昇中のハーレイに比べると、キャットウーマンは今ひとつ日本国内での知名度が低いのだが、本作のキャットウーマンの描かれ方は、そんなキャットウーマンの扱いの低さに不満を持っていたファンにとっては十分納得できるもののはずだ。
ちなみに、光と闇の双方の資質を持つブルースとの複雑な関係をうまく演じていたキャムレン・ビコンドヴァ は、シーズン4で降板しファイナルシーズンでの“大人になったセリーナ”は別の女優が演じるらしい。キャットウーマンにしてはちょっと太めかつ短躯なところが不適格とされちゃったのだろうか??その辺りを確かめるためにも早く観たい、シーズン5。

正義の心を持ちながらも何度も悪に呑まれそうになるキャラクターたち

本シリーズは、真性の悪人であるはずのヴィランたちの中にも存在する人間性や、愛すべき魅力にもスポットライトを当てている。だから、例えばシリーズ当初から登場する暗黒街の王を目指すペンギンや、超高い知能を誇る なぞなぞ王リドラーたちでさえ、その悪虐ぶりに恐怖するだけでなく、つい彼らの側に立って応援してしまいそうな場面に多く遭遇する。

もちろん、彼らヴィランが正義か悪かのどちらに向かおうかと悩むことは一切なく、原則徹頭徹尾 法を破る悪徳の者たちであり、自らの心に巣食う暗い闇に引き込まれそうになるのを必死に耐えるのは、あくまでゴードンやブルースら、ヒーロー側に属する者たちだけなのではあるが、フィクション作品におけるキャラクターの良し悪しは必ずしも“ヒーローかヴィランか”に分けられるわけでもない。複雑な彼らのストーリーにどれだけ引き込まれるかによるのであって、その点本シリーズはかなり成功していると言えるだろう。

ジェームズ・ゴードンはちょいちょい道を踏み外すが笑、それでも法の下に正義の道を極力歩いていくことを諦めない。逆にブルース・ウェインは何度も正義の道を諦めてはやさぐれるが、周囲の力を借りてまた戻る笑

Netflixとの相性はバッチリ?

DC推し(とは言ってもマーベル作品は全部観ているのだが)の僕からすると、『ゴッサム』は超人気原作のスピンオフとしては及第点。

あなたはDC押し?マーベル推し?

(実は現在Netflixでは同じバットマンシリーズのスピンオフとして、バットマンらスーパーヒーローの助手(サイドキック、という)たちが (バットマンのサイドキックである)ロビンの指導のもとで徒党を組んで戦う『タイタンズ』というシリーズの、シーズン2が公開されていて、そちらも楽しみに観ている。)

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マーベルがディズニー傘下である以上、Netflixでマーベル作品を楽しむことはほぼできなくなってしまったので(『デアデビル』とか最高だったのに涙)、今後もNetflixオリジナルに頑張ってもらうと同時にせめてDCとの協業は続けてもらいたいところだ。

『ゴッサム』は、その設定からして、ブルース・ウェインがバットマンへと変貌するところで終わるのだと思うが(少なくともシーズン4まではバットマンらしき姿は見え隠れしたとしても、そのものはまだない)、分かってはいても、焦らされ続けることに嗜虐的な快感を味あわされているとしても、早くシーズン5の配信をNetflixにはしてもらって、最後の最後に与えられるカタルシスを楽しませていただきたいものだ。

ちなみにあなたはどのヒーローが好き?

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。dino.network発行人。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。