マイク・タイソン、ロナウジーニョらアスリートのスーパースターが集結。格闘アクションファンの間ではレジェンドの1人、ジャン=クロード・ヴァン・ダムの出世作のリブート続編。

長きにわたって続く超人気のB級映画

ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演でヒットした格闘アクション映画のリブート作品。ヴァン・ダムも、主人公の師匠役で出演している。
さらに主人公を鍛え上げる仲間?として、マイク・タイソンやロナウジーニョらスポーツ界のスーパースターが登場していることでも話題に。

とはいえ、ストーリー的にはかなり貧弱で、B級映画そのものだ。物語の筋を追わずに、鍛え抜かれた男たちの超マッチョなカラダと、彼らの筋肉がぶつかり合うアクションだけを楽しむことをお勧めする。
ちなみに、アクションも瞬間瞬間の見せ場を楽しむべきで、リアルな格闘の在り方を期待しないこと。あくまでも、見せる(魅せる)アクションなのだから。
そして、そこにこだわりきったからこそ、長きにわたって続く長寿シリーズになっているのである。

『キックボクサー ザ・リベンジ』

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www.sonypictures.jp
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タイソンの名演技?に注目

本シリーズは、ジャン=クロード・ヴァンダム主演のアクション映画としてスタート。彼が老いたのちは、彼が主役であるカート・スローンの師匠役を演じることでシリーズ化された。

本作では、タイでの賭け試合への参戦を強要されたスローンが、化学療法で肉体改造された現王者との対戦のために厳しいトレーニングを積むのだが、その協力者として元ボクシングヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンや、サッカー界の伝説ロナウジーニョ(いまでは身を持ち崩した姿を晒しているのは残念だが)が登場している。
ロナウジーニョは、サッカーボールを華麗に操る、セリフなしの世間のイメージそのままの姿を見せているが、タイソンはその無敵の拳闘家ぶりも披露しているものの、けっこう台詞もあって、案外達者な演技を見せている。強烈な強さを見せながらも結局はヒーローに倒されるヴィランとしての役柄でないところが、彼を多くの格闘ファン(製作者たちもその中に入るのだろう)が変わらずリスペクトしているように思えて、少しほっこりする。

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。