年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ観るべき または観なくてもいい?映画作品を紹介。
チェリストを目指す優等生の少女マリーと、彼女が抱える秘密と苦悩を知り彼女を支えることを決意する少年ヴィクトールの、淡く可愛らしい恋を描いたフランス映画。

音楽の道に進みたい少女と、彼女に恋した少年

マリーは チェリストを目指す12歳。徐々に視力を失っていく難病に苦しみながら、それをひた隠しにしている。目が見えなくなったことを父親に知られたら、専門施設に入院させられる。そうすれば、音楽学校に進学してチェリストになる夢が絶たれてしまう。マリーとしては、どんな手を使ってでもそんな事態は避けたかったのだ。

自分の夢の実現に向けて努力するマリーだったが、そこは12歳の少女、うっかり恋もしてしまう。

その相手は、学業では落ちこぼれのヴィクトール。彼もまたマリーに恋していたが、幼い頃に自分と父を捨てて出ていった母親から受けたトラウマからか、女はウソをつくから恋なんてしないと思い込み、なかなか素直に振る舞えない、ちょっと拗らせた少年だった。

しかし、マリーの秘密を知ったヴィクトールは、なんとしても彼女の夢を叶えようと奮起する。

つらい現実に抗う幼い少女と少年の、淡い恋の行方はどうなるのか。ハリウッド大作に疲れた心を癒す?、可愛らしい小編。