こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。この度、川崎水族館(略して:カワスイ)の公式アンバサダーになりました。「恐竜は魚である」と説く研究者がいることもあり、魚にも興味を持ち就任させてもらってるのですが、そもそも〝恐竜は魚〟とはどういうことなのか、解説とともにカワスイについてご紹介していきます。

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

鳥類は恐竜?

まず、「恐竜は魚である」という説について、一体どういう事?と不思議に思われる方がいると思います。魚は魚類だし、恐竜は爬虫類で恐竜類で明らかに見た目も違うので疑問に思うのは当然です。

ひとまずこの話は置いておいて、「恐竜は〇〇?」もしくは「〇〇は恐竜?」パターンは他にも有名な説があるのをご存知でしょうか。

「手羽先やチキンを食べることは、恐竜を食べることになるんだよ」なんて話を聞いたことがある方もいるでしょう。

そうなんです。「鳥類は恐竜」なんです。恐竜は完全に絶滅したわけではなく鳥類として今も生きているんですよね。

なので今鳥類と呼ばれているグループは恐竜のグループに入るので、鳥類は恐竜となるわけです。

鳥類を恐竜と言ってしまうとややこしくなるため、鳥類を「鳥類型恐竜」と呼び、それ以外の恐竜を「非鳥類型恐竜」と呼ぶようにしたりしますが、分類学的には鳥は鳥類なのでそのまんま鳥類と呼ぶのが一般的です。

ということで鳥類は恐竜なわけなのですが、本題の「恐竜は魚である」とは一体どういうことなのでしょうか。皆さんは想像がつきますか!?

恐竜は魚?

ほにゅうるいや恐竜がいた中生代よりはるか前。カンブリア紀から魚類は存在していました。

シーラカンス

スピノサウルスやバリオニクスなどの恐竜は、シーラカンスも食べていたと考えられています。シーラカンスはデボン紀から誕生し現代も生き続けている「生きている化石」と呼ばれる魚類です。

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実は、シーラカンスとかハイギョの仲間というのは一般的なマグロなどのお魚というよりも、ほにゅうるいや恐竜や鳥やカエルなど四本の足を持つ生き物に近いことがわかっています。

魚というのは無顎類、サメやエイの仲間の軟骨魚類などいろんな種類が出てきているのですが、硬骨魚類というのは四足動物に入ります。

ハイギョ

シーラカンス、ハイギョを魚として扱うのであれば、それに近い恐竜などの四本の足を持つ恐竜などの動物も魚として扱わないと辻褄が合わないとなるわけです。

なので恐竜は魚となるわけです。

しかしサメも恐竜も何でも魚にしてしまうと区別がつけられず訳がわからないことになるので(魚は水中でエラとヒレを持つ生き物という定義がありますし)、こういう研究者の意見もあるよという感じで覚えつつ、魚にも興味を持ちカワスイなどの水族館に行くとより楽しめるのではないかと思います。

ではでは、カワスイをご紹介していきましょう!

川崎駅のすぐそば! いま話題の水族館「カワスイ」

カワスイは2020年7月にオープンしたばかりの新しい水族館で、商業施設 川崎ルフロンの9〜10階にあります。駅から近く、雨の日でも地下を通れば濡れずに辿り着けます。

オープンして間もない頃はかなりの混み具合でしたが、2022年1月の日曜2週連続で行ってみたところ比較的館内を回りやすく、解説文も増えていたので「見やすくなったなぁ」という印象でした。

入ってみると、動く壁のアートがワクワク感を与えてくれます。照明・音響・映像などの最先端技術が良い雰囲気を醸し出しています。

多摩川ゾーン

多摩川にはアユがいるとかで、見てると鮎の塩焼きが食べたくなります。

スッポンモドキ

特別魚に興味があるわけではないという方でも早速飽きさせない動物が! ニシキマゲクビガメやスッポンモドキというカメ登場です。のびのびと泳いでました。

カメレオンもいました。爬虫類がいてくれることも嬉しいですし、目の保養です。他にもコモンマーモセットやグリーンイグアナもいました。

魚のアートのような展示できれいですね。

アフリカハイギョ

さあさあ、おまちかね!
肺呼吸もできる魚「アフリカハイギョ」です。この子が魚に含まれるならば、それに近い四本の足を持つ恐竜などの動物も魚となると先程話したあの子です。他の魚より興味深く見ちゃうでしょう!?

その他にも、ネコと触れ合えたりカピバラに餌をあげたり、バックヤードツアーへ行けたりできるオプションもあります。

ファミリーはもちろん、デートにも良いですし、1人で来られている方もいました。誰にでもいろいろと楽しませてくれるのでオススメです!

出口を出ればお土産コーナーにたどり着くのですが、そこが結構広く、なんと!恐竜グッズがいっぱいあるのです。

三葉虫やアンモナイトの化石や恐竜の歯のレプリカもあり、お土産コーナーだけでも楽しめるという最高さがありますね。

アンバサダー特典で年パスこんなにいただきました。

ちなみに、公式アンバサダーに就任させて頂いたことにより、年間パスポートをこんなにいただきました。カワスイにはこれからちょこちょこ行ってると思いますので、もし生田晴香を見かけたらお気軽にお声がけを!(ただし触るべからず)

ではまた!

カワスイ公式ホームページはこちら

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

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