こんにちは、恐竜おねえさんこと生田晴香です。いよいよ年末ということで、今年も「恐竜流行語大賞」を発表するときがやって参りました。2023年の締めに、特に話題になった恐竜ネタを3つ発表します。これを読んで2023年をしっかり噛み締めて新しい年を迎えましょう!

連載コラム「生田晴香、恐竜と生きる」。福井恐竜博物館 公認恐竜博士、古生物学会友の会・恐竜倶楽部メンバーでもある自他共に認める恐竜ラバーのタレント生田晴香が、恐竜の素晴らしさを隅から隅まで語り尽くす。壮大な歴史とドラマ、未解明の不思議が交差する魅惑の恐竜ワールドへ、ようこそ。- dino.network編集部

栄えある大賞は3つ!

恐竜流行語大賞その1

生田晴香が選ぶ恐竜流行語大賞その1は、、、

パレオアート」です。
兵庫県と東京都で開催された「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」(略して恐竜図鑑展)のイベントがかなり盛り上がっていて、もちろんTV番組でもご紹介をさせていただきました。

恐竜図鑑

この恐竜図鑑展を機に「パレオアート(古生物美術)」という言葉を初めて知った方、多いのではないでしょうか。

イベント内容はこれまでの恐竜展とは違い衝撃的で絵が主役なんです。

恐竜化石や鳴いたりするロボットもないのに、とんでもなく面白く貴重なアートの展示内容というのは話題にせずにはいられません。

世界各国にある、いろんな時代の恐竜復元やアートを知れるいい機会となりました。パレオアートという言葉はこれからも気軽に使われるでしょう。受賞おめでとうございます。

春に記事にしていたので見てない方はこちらのレポートをどうぞ↓
展示会の客層はご年配の女性の方も多い印象でした。

恐竜流行語大賞その2

続いてその2は、、、

ズール

鎧竜ズール」です。
ズールとは学名、ズール・クルリヴァスタトル(Zuul crurivastator)という、アンキロサウルスの仲間の鎧竜のことです。

春に国立科学博物館で開催されていた恐竜展「恐竜博2023」では「今度の主役はトゲトゲだ!」という言葉の通り、主役にズールが選ばれ実物化石をたくさんの人に見てもらい、かなりのインパクトを残しました。

恐竜博2023

「今度の主役はトゲトゲだ!」は2022年から言われていたので、2023年は鎧竜の年になると誰しもが予想していたところ、その通りとなりました。

ズールの展示が始まる前には鎧竜の喉化石が発見されたことで盛り上がったりと、ズールがさらに注目されるいい流れが来てました。受賞おめでとうございます。

恐竜流行語大賞その3

最後にその3!

ティラノミムス

commons.wikimedia.org

ティラノミムス」です。
ティラノミムスとは、ティラノミムス・フクイエンシス(Tyrannomimus fukuiensis)という福井で2023年9月に新属新種として発表されたオルニトミモサウルス類の恐竜です。

秋に記事にしていたのでどうぞ↓

福井県立恐竜博物館は夏にリニューアルされ、ティラノミムスが展示されていたり(2024年1月9日まで新館3階で展示)ティラノミムス以外でも話題になってました。

恐竜授業イベントなんかも!

2024年北陸新幹線・金沢―敦賀間の開業ということで、福井では恐竜イベントしたり大盛り上がり!(トークショーもさせていただきました!)

福井駅周辺では恐竜オブジェが盛りだくさんで、それもTVでよく取り上げられていたのですが、なんとも極悪! 「総額1億円の“恐竜”をキック!」という最低最悪な事件が起こります。

3人組の男子高校生のうちの1人がフクイラプトルのモニュメントを蹴り破壊したのです。それは防犯カメラでしっかりと映像が残っていて、映像はXでもバズりニュースでよく取り上げられていました。

良くも悪くも福井恐竜は注目度すごかったですね。恐竜を傷付ける人間がこの世に存在するとは…一生忘れません。(犯人の方、暇な時連絡もらってもいいですか?)

そうそう。ティラノミムスの「恐竜博物館絵画コンクール」が行われているそうなので2024年1月末までに描ける方はぜひ。

まとめ

2023年の恐竜流行語大賞は…
・パレオアート
・鎧竜ズール
・ティラノミムス

この3つです、おめでとうございます。(拍手)

今年実は、福井恐竜以外でも2022年と比にならないくらい話題になったのが多く、どれを選ぼうか本当に悩みました。

横浜そごうでのイベント

恐竜映画「ジュラシック・パーク」は30周年記念で、映画は劇場で再上映を行なっていたり、記念イベントもやっていたり、ファン全員がお祝いムードでした。

パーカーには30周年ロゴ

30周年グッズはもちろん購入!

恐竜科学博

個人的には「DinoScience 恐竜科学博」でYouTuber愛の戦士さんととりっぴぃさんが1日館長をしていて、ファン(生田姉妹)にはたまらなかったので「愛の戦士&とりっぴぃ、恐竜展の館長になる」を、おまけの特別賞にしたかったりも…

流行らせたかったのは、「ウ◯コ見れるってエロくないですか?」です。フジテレビ系列「プレミアの巣窟」で生田晴香がスキピオニクスの話をしていたときに「本日のキリトリ御免!」で選ばれていた言葉です。

なかなかう◯このエロさがわかってくれる人がいなかったのですが、恐竜の糞に関係する名言を来年こそは世界で流行らせたいと思います。

では、また! 良いお年を。

生田晴香 | Haruka Ikuta
恐竜タレント。TV、CMのほかモデルとして活躍中。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員。古生物学会友の会&恐竜倶楽部メンバー。恐竜のうた「ダイナソーDANCE」監修。実は元あやまんJAPAN。
YouTubeちゃんねる「恐竜わっしょい!」始めました。

Instagram

前回の連載はこちら