フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は、デカ厚時計ブームを牽引するオフィチーネ・パネライから、ルミノールマリーナをご紹介。

OFFICINE PANERAI

40㎜を越す大型ケースに厚みのある無骨なデザインの時計を展開するオフィチーネ・パネライ。創業は1860年と古いものの、元はイタリアの軍用時計を手がけるメーカーであり、軍事機密もあって一般的には知られていなかった。そんな軍需契約が終了する1993年に民生用として時計を販売。その後、シルベスター・スタローン主演の映画「デイライト」で起用され、一躍注目を集める。以降、高い防水性を備えた厚みのあるケースデザインの「ルミノール」シリーズや、厚みを抑えエレガントさを持たせた「ラジオミール」シリーズを中心に展開。近年では、自社開発キャリバーにも注力し、技術革新への期待が高まっている。

デカ厚ブームの原点

1998年から続くデカ厚ブームの火付け役として知られるオフィチーネ パネライ(以下パネライ)。一目でわかるほどの存在感と普遍的なデザインで、ブーム到来から現在に至るまで絶大な人気を誇るブランドだ。

シルヴェスター・スタローンが映画「デイライト(1996年)」で、ジェイソン・ステイサムが「トランスポーター(2002年)」で身につけていた印象も相まって、まさにタフな男の時計として認識している人も多いことだろう。

パネライのシリーズは大別して2つ。リューズプロテクターのあるルミノールと、リューズプロテクターの無いシンプルなラジオミールだ。今回は、ルミノールシリーズから「ルミノール マリーナ 3DAYS ACCIAIO」を紹介していこう。

リューズプロテクターを搭載したルミノールシリーズ

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よりクラシカルな印象のラジオミールシリーズ

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シンプル・イズ・ベスト

デカ厚なことを除けば、とてもシンプルなデザインのものが多いパネライ。なかにはクロノグラフやレガッタ機能を搭載するものもあるが、どれも時間を一目で認識できる視認性があり、さすが軍用時計を手がけていただけあり、時計本来の役目を忠実に果たしていると言える。

本モデルも特長的なのは9時位置のスモールセコンドぐらいで、とてもシンプル。暗がりや光の届きにくい海中では鮮やかな夜光が時刻を明確に示してくれる。

パネライらしさの象徴・リューズプロテクター

ルミノールシリーズの特長でもあるリューズプロテクターは、レバーを下げることでリューズ操作が可能になるというもの。潜水中など誤動作を防ぐために考案された機構であり、現在はパネライを象徴する機構として認知されている。

余談だが、パネライが最初に作ったのは軍事用ダイバーズウォッチのラジオミールであり、リューズプロテクター搭載のルミノールシリーズが登場するのはその後である。

ルミノールシリーズの特長であるリューズプロテクター

決められた年間生産量

パネライの時計作りにおいて、特長的なのは年間の生産量だ。時計裏蓋に刻印された数字(写真では2000)が、その年の生産量であり、最初のアルファベットが製造年を表している。Aが98年で、本モデルのUは2018年を意味する。

常に本数が限られるため、お目当ての品に巡り合ったときが運命、と言えるかもしれない。

2018年がU番。2019年現在はV番となっている

豊富なベルトで表情を変える

パネライで特筆したいのがベルト(ストラップ)ラインナップの多さ。レザー、ラバー、クロコベルトなどの素材はもちろん、そのカラーも豊富。社外製品も多く、その選択肢はとても多い。

長年デカ厚時計ブームを牽引してきたからこそ、多くのユーザーが着用しているパネライ。ベルトを替え、自分だけの1本を作り上げるのもいいだろう。

カラー、タイプを豊富に取り揃えるパネライ。社外製を含めれば毎日替えても足りないほど⁉︎

OFFICINE PANERAI ルミノール マリーナ 3DAYS ACCIAIO
品番:PAM00776
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦44㎜×横44㎜
防水:100M防水
ムーブメント:手巻き
文字盤:ブラック
販売価格:495,000円(税込)
国内参考定価:604,800円
【国内正規未使用品】
外箱、内箱、保証書(2019年1月)等が付属
※価格は2019年11月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

一見して同じように見えるデザインは、「見分けがつかない」と揶揄されることもありますが、知れば知るほどにその違いは大きく見え、いつの間にかパネライの虜になっている…それほどの魅力があります。

今回ご紹介しているモデルは、これまでご紹介してきた時計と比べればとてもリーズナブル。文字盤もシンプルで、ビジネスシーンにもオススメです。毎日ガンガン使えるメインのお時計として選ばれる方も多い1本です。

ただし、デカ厚ですのでカフスには収まりません。あえて時計を見せるようなスタイルになりますので、スーツスタイルの方はご注意を。

プライベートであれば、その存在感を活かし、おしゃれの基点として持ってくるのもいいですね。使いやすく、お値段も安すぎず高すぎず、人気があるのも頷けます。

所在地東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F
TEL03-5250-7272
営業時間11:00〜19:00(日曜祝日〜18:00まで)
定休日水曜日
公式サイトhttps://www.moon-phase.jp/
【MOON PHASE(ムーンフェイズ)銀座】