ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。
デイトナ誕生前のクロノグラフモデル
1963年にレース用プロフェッショナルウォッチとして誕生したコスモグラフ デイトナ。ロレックスを代表する1本として、また高級時計の代名詞として世界中で愛されているモデルである。
これまで当連載では、現行モデルから第一世代(Ref.6239)まで4本のデイトナを取り上げてきた。今回ご紹介するのはそんなデイトナシリーズが生まれる前の1本で、のちのデイトナに繫がるロレックスのクロノグラフモデル『オイスター クロノグラフ(Ref.6234)』だ。(デイトナの記事はこちらからどうぞ)
ケースサイズは36㎜で、40㎜の現行モデルと比べるとかなり小さい。しかし、アップライトのロレックスロゴ(今よりずんぐりしてる)や楔型インデックスなどの相乗効果なのか、ほかのデカ厚時計と比べてもその存在感たるやまったく見劣りしていない。
ムーブメントはバルジュー製でロレックスがチューンしたCal.72Aを搭載。
このバルジューのCal.72シリーズは、のちのデイトナ(第一世代)をはじめ、他ブランドでも長年採用されてきたクロノグラフムーブメントのロングセラー。性能はもちろんのこと、構造ひとつとっても非常に美しいことで知られている。(下写真参照)。
ブレスレットにも注目したい。
本機に装着されているのは60年代につくられた純正のリベットブレスレット(サイドを金属板でかしめたもの)。ブレスのコマも金属板を折り曲げた、いわゆる巻きブレスになっている。こうした作りはアンティークウォッチならではだ。
デイトナシリーズに繋がる1本として、いまでは超高額で取引されているオイスタークロノグラフ(Ref.6234)。同じリファレンスナンバーでも、さまざまな文字盤バリエーションが存在し、コンディションの良いものだと1千万円はくだらない。
今回ご紹介したのは、ブルーのラインが印象的なシルバー文字盤のもので、文字盤表面に腐食が見られるためお値段は約600万円と控えめだ(?)。とはいえ、機能としては現役であり、歴史的に見ても大変希少なモデルであることは間違いない。
ロレックスの歴史を語る上で欠かせない1本として、ぜひあなたのコレクションに加えていただきたい。
ROLEX
オイスター クロノグラフ
品番:ROLEX / 6234
素材:SS(ステンレススチール)
サイズ:縦36㎜×横36㎜
ムーブメント:手巻き
文字盤:シルバー
販売価格:5,800,000円(税込)
※アンティーク
【付属品】
なし
※価格は2020年2月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。
MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜
経年変化による夜光の変色や針の錆び、文字盤の日焼けや腐食など、どれも味わいとして非常に趣があります。
実は当店の代表が同じモデルを着けています。時計店をはじめてから35年、これまで何十万本という時計を見てきた人が選ぶだけあって、その存在感は別格です。(たまにお店でも着けてますので気になる方は腕元をチェックです)
希少性や歴史的背景から、その価格は簡単に手が出るものではありませんが、誰もが唸る1本であることは間違いありません。実機を見る機会もそんなにないかと思いますので、ぜひこの機会にお店で実物を見ていただきたいものです。
所在地 | 東京都中央区銀座1-6-6 GINZA ARROWS1F |
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TEL | 03-5250-7272 |
営業時間 | 11:00~19:00(日曜祝日~18:00まで) |
定休日 | 水曜日 |
公式サイト | https://www.moon-phase.jp/ |
最大30万円OFF! プライスダウンキャンペーン実施中!
現在、MOON PHASE銀座&岐阜本店では、一部商品がプライスダウンするキャンペーンを実施中。ロジェ・デュブイ、ウブロ、ブレゲ、フランクミュラー等、多数の人気ブランドが勢揃い。対象商品は随時追加される。気になる商品はこちらからチェックだ!