ジラール・ペルゴ ヴィンテージ1945 XXL ラージデイト&ムーンフェイズ「大人の品格」【今週の逸本 Vol.95】

創業230年の老舗マニファクチュールブランドのクラシカルな1本

当連載初登場となるジラール・ペルゴ。マニファクチュールブランドとして1791年に創業した老舗であり、熟練時計師たちの手で数々の新しい製造技術を確立してきたスイスの時計ブランドである。

なかでもスリー・ゴールドブリッジ（下写真参照）といわれる芸術性と機能性に優れる機構は、同ブランドを代表する技術のひとつ。すべてハンドクラフトでその精巧さは目を見張るものがある。

さて、今回セレクトした時計『ヴィンテージ1945』を見ていこう。
先にお見せした豪華絢爛なモデルとは打って変わってシックなデザインが印象的な1本。ヴィンテージの名前の通り、本モデルは1945年に展開していた時計の復刻モデルである。

時計本来の曲線デザインの中に溶け込ませたアール・デコ要素（直線的な幾何学模様）、そしてレトロフォントで飾られたインデックスが溶け合い、20世紀初頭の美意識を感じさせる1本として仕上がっている。

手首の形状に沿ったレクタンギュラーケースは装着感も抜群で、ケースに合わせて湾曲した文字盤も非常に美しい。

そんな文字盤を彩る要素としては、1の位と10の位を独立させ視認性を高めたビックデイト機構と、月齢表示のムーンフェイズ機構がある。

ビッグデイト機構は進行する数字の間に境目を作らないよう、0.10㎜という極薄の透明ディスクを使いシームレスな表示を実現。

ムーンフェイズ機構は、可愛らしい月と星がクラシックな雰囲気に絶妙に溶け込み、堅くなりがちなレクタンギュラー時計のアクセントになっている。

普遍的な美しさと機能性を併せ持ち、実用性にも優れるジラール・ペルゴの傑作。確かな1本が欲しい方にオススメのモデルである。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

一般的な知名度は高くありませんが、時計好きの中では高い技術力を持ったブランドとして知られるのがジラール・ペルゴです。

ラグジュアリースポーツモデルから、クラシカルなモデルまで、時計好きを惹きつけるようなデザインのものを多数ラインナップしています。

今回ご紹介したモデルは、スーツスタイルでつけるのにぴったりで非常に大人っぽい1本です。もし人とは違う腕時計が欲しい！なんて方はぜひ本モデルを選んでみてくださいね。

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